次の夢を追いかけて

旅がらすの乱RUNらん

 

 2008年8月4日    トランスエゾアルティメイト2日目 幌延〜羽幌 82.8km

 

 

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 2日目は80キロを越えるステージで、スタートは4時半だ。私一人だったら、前夜すべての荷物を乾かしたり使ったりのため部屋に散らかしても、30分前に起きれば朝メシ食べながら身支度ができる。ギリギリまで寝ていられないこと、風呂場とランドリーが混雑すること、一部屋にたくさんの洗濯物を干すため乾きが悪いことが集団生活のつらいところだ。走る以外の時間のそれら全部を含めて、ジャーニーランなのだ。布団が変わると眠れない人、他人のイビキガ気になる人、身の回りのことを普段自分でやらないですむ人、食べ物にコダワリのある人、みんなそれぞれ日常とは異なる生活に馴染んでいくしかない。でもここでは家族の分までやらなくてよいし、会社にも学校にも行かなくてよい。
 3時ごろから周囲が起きて身支度開始。寝過ごす心配がないのでそれまで安眠できる。
 4時にはもう明るくなりはじめ、ピーカンになりそうな空模様だった。適度な風があって暑さも大丈夫そう。
 CP1 振老小学校看板(8.1km) 5:42
 CP2 豊永橋(16.3km) 6:57 
 すぐ前を走るのはあんころさん、毎日後半みごとな追い上げを見せて最後まで生き残った。(本大会の最後、○んころさんに改名。なんだか知りたい方は最後まで読んでね。っていつ書き終わるやら・・・)このあたりの道、昨年はトイレに苦労した。借りられるような店はもちろん人家もなく、わき道も隠れられる樹や茂みもなく、道を走るトラックから丸見えだ。ワンダになるしかなかった。今日は20キロ先の手塩まで無事だった。 
 CP3 天塩川歴史資料館(20.8km) 7:37
 砂漠娘さんといっしょに通過。彼女は世界の砂漠横断レースにチャレンジしている。私も旅がらすになる前、砂漠1周の大会やってました(笑)トーキョー砂漠ね(爆) 
 CP4 潮見橋(24.4km) 8:18。ここで国道を離れ、1本海側の開拓道路に。宗谷岬から100キロラインをHさんといっしょに通過。晴れて牧場の広がる景色がきれいだった。2006年にはどんよりしていて、この区間長くて淋しいというマイナスの印象だったけど、今日は楽しい。草原の向こうにときどき海が見えた。空は、ちょうど太陽のほうに雲があってわりと涼しく、青空と雲が半々くらい。
 草原を越えて海へ向かうわき道があった。ちょっとお花摘みに・・・(笑)日本海が広がり利尻を正面に臨む、なかなか豪快なトイレだ。(船がいなくてよかった)
 まだまだ開拓道路は続く〜〜〜。 ♪ハマナス〜の咲く〜頃〜♪なんて感じで、右手に原生花園と海が広がる。道がカーブ、川を渡る。どこまでも単調な道で距離がわからないところ、大きな目印になる。このあたりもハマナスがいっぱい。左側には牧草地が広がる。
 バックに花畑の広がるカメラポイントで、車の屋根に乗り待ち構える呼びかけ人のみそちゃん。この大会中あちこちで曲乗りを披露。そういうときハンドルを握るのはペーパードライバーのN村さん。それ自体が曲乗りだ。N村さん、今回はランナーではなくクルーとして参加。ありがとうございました。 
 CP5 浜更岸橋(28.7km) 9:05
 CP6 岩戸牧場(32.0km) 9:49
 長かったこの道も終わり、地図をよ〜っく見て斜めに遠別の町に入って行く。コンビニで飲食物調達。この先ゴール間際まで40キロ以上コンビニはない。食料品店もあるかどうか怪しい。遠別の街を過ぎると道の駅富士見が近づいてきた。利尻富士が見えるから富士見なのか。すぐ前に怪物君、S保さん。食堂に入ったらみなさん大合流。
 CP7 遠別道の駅(41.0km) 11:10 
 名物はタコ天うどん。ガッツリ食べたくてほかにイモモチ、メロンソフトも。タコ天うどんは、天ぷらの衣が汁に溶けてしまうので、天ぷらとタコメシおにぎりにするのがオススメ。ソフトはトナカイ牧場のほうが格安。味はどちらも美味しい。のんびり食べていたら、みんなイッテイッテシマッタ〜〜。でもまだ後ろに残っていた(ホッ)最後尾より遅れないように出発、と思ったがまたトイレ、これが長引いて。「天ぷらとアイス一緒に食べるからだ!」
 慌ててあんころさんを追いかけ追い抜き(最後の追い上げができないから先行しておかなくちゃ)廃線跡のヤブに突入。
 地図では道を横切るところでカクカクッと曲がっているのはわかっていたが、廃線跡が続いていたので行ってみた。やはりすぐ行き止まりとなり戻ってロスタイム。ヤブ区間は終わり、砂利だけどきれいな道になった。花も多い。この道は廃線跡とは違うのだった。並行して鉄橋のあとが見える。
 CP8 金浦原生花園(45.0km) 12:25 
 裏道が終わり、国道に合流。原生花園はきれいだけど、民家の回りの花も美しい。下向いて走っているので花によく気づく。いっしょに走っている人は花より遠くの景色に良く気づく。利尻が見えたのも仲間に教えてもらったから。
 CP9 歌越別川(49.7km) 13:04
 丘陵地が海に迫り、海岸沿いの国道はアップダウンを繰り返すようになった。
 CP10 大沢小学校跡地(55.0km)13:54
 前回、地図で位置は確認でき、それらしき建物に行ってみたら看板が別物で、苦労して探し回ったがとうとう見つからなかった。それもそのはず、今はもうないのだと。今日は代わりにみそちゃんの悪戯看板。ウィダーエイドつき。
 豊岬の村の手前あたり、向こうに初山別天文台のある岬が見えてきた。あそこの温泉に昨年泊まった。大展望風呂、良かったよ。天文台入り口に自販とトイレがあるはずだった。ところがショック!天文台のそばに道の駅が整備されそちらに移転してしまったのだ。さあ困った。初山別の村に行けばあるかなあ。
 ジェットコースターのように海へ向かって下る。海が輝いている。海岸まで下りて、これであとは平坦かな?いやいや甘い。あの岬を曲がるとその次のアップダウンが見えてくるのだ〜。
 CP11茂初山別川(62.5km) 15:10
 さきほど道路看板で直進「初山別市街」って書いてあった。へ〜、「市街」ね〜?初山別は何もない(店が)小さな村という記憶だったが。吸収合併されてない村、平日だから村役場のトイレを使える。
 記憶よりずっとよく開けた村で、ガススタや複数の店もあった。トイレはガススタで借りた。自販も多く、飲み物も無事調達。ただ、空きペットボトルの引き取りがない。
 CP12栄小学校跡地(68.6km) 16:10
 ここも前回は宝探しのように看板を求めて公民館の庭をさまよった。今回は撤去されたので位置確認だけとのこと。横目で素通り。子どもが減り、廃校となり、その形跡もどんどん無くなってしまうのか。
 CP13 筑別橋(76.6km) 17:27
 昨年、このあたりでは駐在所でトイレ借りて進んだ。手袋をおき忘れ、パトカーで追いかけて届けてくれた駐在さんもいた。
 台地に上ると大きな「ペンギン」が立っていた。羽幌のシンボル。「時間たっぷりあるね」と頼さん、Hさんとクーリングダウンウォークに入る。羽幌はサンセットが美しいことで有名。「日没何時だろう?」18時半と予想し、街の入り口の橋から眺める計画で時間調整。でも太陽はいつまでも元気だ。失敗。コンビニで大量に食料調達、重くてますますゆっくりゴールを目指す。
 しまった〜〜。ゴールのはぼろサンセットプラザに着くと、ベランダには夕日を見る人々が。みんなカメラを構えている。今ちょうどなのだ。「ペンギン」からさっさと来れば間に合ったのだが。
 ゴール(82.8km) 18:54
 「ペンギン」からずっと歩いて来たと言ったらアッシーに爆笑された。「あれはオロロン鳥だよ」「へ〜、オロロン鳥って何かなと思っていたら、ペンギンのことだったのか」だってペンギンにしか見えないもん。どこが違うんだろう??
 ここは温泉。ゆっくりアイシングしたり大きな露天に浸かったり。夕食はレストランという仲間が多いが、コンビニで買ったカツ重、野菜の惣菜、牛乳などを地図の確認しながら食べた。コンビニ食でもこれだけそろえれば栄養バッチリ。これで明日も大丈夫だ。

 

 

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