次の夢を追いかけて

旅がらすの乱RUNらん

 

 2008年8月5日    トランスエゾアルティメイト3日目 羽幌〜北竜 85.3km

 

 

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 昨日の80キロ超は無事乗り切った。今日はさらに長く85キロ超となる。前回はこの日まで元気に走れたのにゴールしてシューズを脱いだとたん足の裏の筋が痛くて歩けなくなり、回復せずリタイアとなった。
 脚のケアは私にしては念入りに行っているが、衝撃のかかる走りは避けなければならない。タイムは狙ってない。ただ丸一日の生活時間配分を考え、ミーティング前に風呂か食事が済ませられるように計算している。途中遊べたのは2日目まで。ペースの上げられない私が確実に完走を狙うためには一切のムリ、ムダ、ムラを無くすしかない。仲間と楽しみたいが、速い人に合わせる余力はないし、そのときに遅い人、休む人に合わせる時間もない。前後に仲間が見えることが多いが、全く孤独なときもある。幸い地図が読めるので不安はない。
 4時のスタート、すでに明るい。
 羽幌の出口にもシンボルのオロロン鳥の像が立つ。何度見てもペンギンとの区別がつかない。アップダウン区間はまだ続いている。ダーっと下って上り返すと苫前だ。苫前のシンボルは熊。
 CP1 とままえだべぁ〜看板(8.5km) 5:21 
 苫前の街をすぎ、まだしばらくは丘陵地。昨年、「からっ風の丘と似ているな〜、もうすぐ帰れるんだな」と感傷に浸ったあたりだ。そろそろ最後のアップダウンかな。それから留萌までは平坦な海沿いだ。
 CP2 水田発祥の地(11.6km) 5:48
 CP3 ローソク岩(15.3km) 6:22
 岩が崩れてもはやローソクの形ではない。看板もなくなっていた。でもここは、岩をはさんで天売(てうり)、焼尻(やぎしり)が見える景勝地なのだ。はるか遠くに留萌が霞む。振り返ると肉眼では利尻が見える。海の向こうにはロシアが見える(うそ!)
 海からの強風を避けるのか板塀で囲った砦のような家が点在する。昨日までと比べ急に人家が増えた。村と村の間も縮まった。CP4は国道を離れ村の中の道から行く。
 CP4南無大師地蔵菩薩(20.0km) 7:07
 2006年、トップを走るN村さんはここを見落としCP5まで行って気づき、すごい勢いで引き返してきた。そしてまたあっという間に追い越して行ったという伝説を残した。 
 おびら町に入るとリゾートっぽくなり、観光客相手の店もふえ賑やかになる。ビーチのある鬼鹿(湊町) の村に入る。昨年泊まった民宿三上の前通過。安いのに夕食のおかずたくさんあって、おいしかった。左側には、うに丼で有名なすみれ食堂。ここで食べる時間と金のある旅もしてみたい。最北のローソンも。北海道はセコマが多く、品物の配置を覚えたし、地コンビニには格安の飲み物やおにぎり、パンなどがあるのでお気に入りだけど、ここだけは記念で入った。
 CP5 武四郎翁の像(26.8km) 8:22
 伊勢路を走ると、武四郎の生家、記念館がある。北海道だけでなく全国を歩いて旅(調査)した人だ。向かいのにしん番屋は道の駅になっている。ペラさんが休憩していた。食べ物などいろいろありそうだが、今日は時間がない。
 美しいが単調なこの区間、走りと歩きを交互に繰り返していた。ゆっくり走るのは速く歩くより楽だが、ず〜っと続けているとどんどんペースが落ちてしまう。そこで、疲れないうちから「さっさと歩く」と「少しはマシなペースで走る」の作戦でやってみた。キロ9分以内の走りを続けられた。昨日はゴール近くなって少し疲れや脚の張りを感じたが、すっかり回復(ってちゃんと走ることはできないが)ゆっくりなら全く疲れを感じない。 
 小平(おびら)の街や留萌がだんだん近づいてきた。
 CP6 真砂橋(34.8km) 9:33
 小平の手前から国道は新しくできたトンネルを抜けるが、旧道で海岸沿いを行く。岩の上になにやら鳥がたくさんいる。キャンプや水遊びの観光客がいる岬をぐるっと回り、小平に。
 CP7ゆったりかん(40.1km) 10:26
 町営の温泉だ。この街にもコンビニがあるが、足りているので素通り。 
 宗谷岬から200キロ地点通過。この少し先が
 CP8三泊小学校木標(46.7km) 11:41
 ここまで来ると留萌は近い。道は海岸を離れ、留萌川沿いとなる。市街地は川の対岸だ。線路と川を渡り、留萌の郊外を回っていく。
 CP9 南九条橋(52.3km) 12:38
 50キロあたりから急に疲れを感じてきた。キロ9分の走りは脚に衝撃がかかってしまうようだ。キロ10分くらいの歩きのような走りに変える。無理がなく楽になった。
 郊外型店舗の並ぶ区間、セブンもあったが先が長いので最後のコンビニで調達することにする。地図では55キロくらいの、カーブの先にコンビニが記されている。記憶でもうっすら、あったような、、、が、 ない!!位置がずれているのかなあ。次のカーブになったがその先にもない。周りはすっかり田舎になってしまった。さあ困った。鬼鹿で買ったパン、おにぎりは食べてしまった。ペットボトルも少し前に飲み干した。この先30キロ店はないかも。でも冷静に。ヨーロッパではもっと店がない。大会でエイドを用意するが、遅い人には残ってないかもしれない。こんなときこそそのための練習。考えてみたらザックに予備のパンが1個残っている。宿のお菓子、非常食の甘納豆、プロテインバーもある。水分は途中調達可能。大丈夫だ。
 一応確認のためみそちゃんに電話。さきほどのセブンの位置を間違えて記載したとのこと。この先にウィダーの無人エイドを用意してあると聞き、一安心。でも、できればもう少し食料がほしい、現在空腹だし。
 そしたら、大和田駅のあたりに文字の消えかかった食料品店の看板発見。国道からは奥に入ったところだ。試しに入ったら営業中、5個入りアンドーナッツをゲットできた。
 CP10 大和田跨線橋(57.0km) 13:45
 留萌川を渡り返しながらどんどん内陸に入って行く。ごくごく緩いのぼりかも。 これまでの風景とはまた変化し、牧場ではなく田んぼが広がる。山すそまで続く田んぼ。一枚の田んぼがものすごく大きいのが北海道らしい。ヒマワリ畑もある。前回とは別の箇所。やはり連作を避けるのだろう。
 60キロを過ぎるとだんだん疲れが出て脚が固くなってくる。でもまだ大丈夫。
 CP11 幌糠パーキング(65.4km) 15:12
 ここでトイレ。チャリンコのペラさんが来て、スイカをごちそうしてくれた。65キロから70キロへ、脚の固さが増してくるがまだ大丈夫。留萌本線が道路と並行していたが、峠下から離れ、道は登りとなる。といってもたいしたことはない。飽きないように走りと歩き交互で行く。
 CP12美葉牛峠(74.0km) 16:47
 登ったという実感なしに到着。この先ほとんど下らずに平野が開ける。 広〜い開拓地がどこまでも続く。田んぼの区切りは500〜600m。ゴールまでの10キロが長く感じるところだ。めりはりをつけるように、この区間も走りと歩きを交互に。数キロ先のカーブをめざす。かなり疲れ、脚にもきている。80キロ超ステージはつらい。
 田んぼだけじゃない。蕎麦畑も広がる。きれいだ!道端にメロン販売所があった。もう閉店時間で品物は無いが、飲み水をもらった。歩き走りの数セットで左カーブ地点。また数セットで
 CP13一の沢橋(82.0km) 18:22
 コンビニまでもうちょっとだ。
 夕食、朝食、缶チューハイ、牛乳などたくさん仕入れて、トイレは向かいのガススタで借りて、20分くらい時間かかってしまった。でも十分間に合う。ゴールまでゆっくり歩く。荷物が重いのと、クールダウンでキロ15分くらい(笑)途中で薄暗くなってしまった。北竜はヒマワリ畑が名物。宿泊地の道の駅の名も「サンフラワーパーク」。
 サンフラワーパーク(85.3km) 19:13
 ゆっくり温泉に入り、ミーティング、地図やタイム整理しながら夕食。明日はもっと長い。でも70キロまでは平気で走れるだろう。その残りを頑張るだけでいい。 

 

 

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