次の夢を追いかけて

 

 


旅がらすの乱RUNらん

 

   2013年4月25日    ウルトラトレイスサンジャック第6ステージ

  

 64キロのところ、28キロあたりの第2CPでリタイア

 朝、今日も空がきれい。昨日降りてきた丘が街の背後に。その方向にとりあえず走り、丘の続きの下を。なんか臭いところがあり、道端を見ると牛糞の山。
 昨日まで速かったのに足を痛めてしまったランナーが、最初は後方にいたが、丘への登り手前で抜かれた。この丘はすぐ下り川をわたり、ゆるやかなアップダウンの連続。今日も古い小さな村や、森や牧場の道をくねくね行く。走ってもキロ10分を越え、平均は11分以上かかってる。
 第1エイドに着かないうちにトップの女性カルメンと2番手のフランス人(名前の発音が難しくてわからない)と、続く3人組に抜かれた。
 第1エイドを出てすぐ道を間違えそうになり、そこにも3人来た。道路を横切り次の村までは地図で見るより近かったような気がしたが、それから長い。あれっつ?気づくと紅白の目印がずっとない。でも大丈夫。地図を見たら注意書きがあり、slightiyに下る小道、ほとんどマークがない、という区間だ。そのうちやっとマークが現れ安心。が、そのしばらく先で右折を見落とし300mくらい間違えた。
 だんだん早歩きもできなくなりキロ12分以上かかってしまう。第2エイドにいつまでもつかない。曲がるたび地図のここかな?と思うがまだだ。そのうちVaraireの村に入るがまだエイドがない。村を出て、紅白マークはあるが、地図と違う。不安で立ち止まって考えているとパトリックがチャリで迎えに来た。迷っていないよ、エイドはこの先と。

 もうまともなペースで歩けないのでここでリタイアした。12時。

 スタッフ(もう一人のパトリックとYvon)の車に乗せてもらい第3CPに。セドリックたち3人が休憩中。そこにレベッカも来た。12時45分くらいだ。みんなけっこうゆっくり座り込んで休み食べたり歓談したり。いい雰囲気だな〜。4人が出たあと、Yvonがワインと、なんとワイングラスまで持ってきた。美味しいワインだ。コルク栓を開ける良い音。この音を聞いてトシがすぐ来るよ、と言ったら本当に来た。残りの2人も次々に。私が歩き続けたらここへの到着は14時半を過ぎるだろう。皆との差がありすぎる。
 第4CPに向かう。道端の石の小屋はボリーと言ってシェルターだよ、あの木の下にはトリュフができる、など教えてもらう。森の小道への分岐でちょうどレベッカがいた。
 ちょっとウトウトしたら、パトリックとYvonの歓声が聞こえた。丘一面ブドウ畑なのだ。向こうにワイナリーが見える。そのことだろうな。
 第4CPのニコルの所にちょっとたちよりゴールに。

 14時半トップでカルメンがゴール。15時過ぎ、2番手。その人の家族(両親と娘)が来ていてゴールを迎えた。そこは教会前の何かの建物で草の庭もある場所。馬3頭と犬2匹を攣れた夫婦が来て馬をつないで休憩。すごい光景に感激。
 ベンチで横になってるとレミともう一人がゴール。しばらくたって、そろそろ宿舎に移動しようか、というときセドリックたち4人もゴール。16時前だ。もうすぐレベッカも来るだろう。続いてトシや後の2人も。

 パトリックが5ステージのレースにしたいか12ステージのレースにしたいか、と聞いてきたが、ちょっと意味がわからず、明日からまたトライしても良いかときいたらもちろんOKと。ただ、明日からも全行程走る気はなく毎日第2〜3CPまでにしたかったが、なんかそういう雰囲気じゃない。困ったな。

 宿舎に移動。シャワーが18時半からなので一休み。

 シャワーのところまでトラックの荷台にみんなで乗っかって行った。シャワーは冷水。やめた。洗濯もパス。

 夕食はケータリング。ビーフスープのにゅうめんがめちゃうまでついおかわり。そのあとにポトフ。こっちもめちゃうま。カルメンは肉を食べない。スープでもだめらしい。ベジタリアン?でも、牛乳やチーズ、卵もOKだって。魚も大丈夫というので、日本に来るといいよ、と、勧めた。とても遠いから、と言うので、でも私たちはここにきてるよ、と。カルメンはドイツ語、フランス語バイリンガルで英語もペラペラ。こっちはたどたどしい、文法でたらめな怪しい英語だけど、通じてるかなあ。ちなみにアメリカ人のレベッカの米語は速くて聞き取れないし、でたらめな英語で話すと、フランス人には通じるけどレベッカには通じない。

 この夜はよく眠れた。

    地図と写真と走行記はヤマレコで

 

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