次の夢を追いかけて

 

 


旅がらすの乱RUNらん

 

   2013年4月24日    ウルトラトレイスサンジャック第5ステージ

  

 54Kmと短く、アップダウンは繰り返すが緩やかで本格的山道はなく、土や砂利の牧場や森の道。楽なはずだったが・・・

 スタート直後は街の裏手の丘に登るのでしばらく5人について行けた。標高差はあまりなく、標高300mくらいの丘と低地(切り込んだ谷間ではない)の繰り返し。ずっと先まで見通し良く、天気も良く、快適。地図はとても大雑把で、一般道路との合流なのか平行なのかもいいかげんだし、縮尺も怪しい。でも参考にはなる。測量地図ではなく、巡礼の道案内のための略図なのかなあ。
 この3日晴れなのに路面が乾かず、時々ひどいぬかるみもある。大きな曲がり角は地図に表現されている、予定よりずっと手前に第1エイド。地図を指して場所が変わりましたね、ここですねときくとそうだ、と。
 このへんは古い家並みだけではなく新しい家もあった。
 それからまた人家のほとんどない牧場や森の道。展望良くきれい。早くもレイトスタートの1番手、2番手に抜かれる。今日はカルメンが2番だ。第1エイドの予定だった場所まではまあ近かったが、そのあとはなんか地図より実際の距離が長い。でも地図に表現された曲がり方でサンジャックミラベルに。そのあと大きめの車道をゆく。横道に隠れてウンコしてる間にレイトの数人に抜かれた。第2エイドも手前に移動。暑くなったのでゴアと蛍光ベストを預けた。飲み物もガブガブ。スープで塩分補給。
 第3は予定の場所と変更なしなので、約15キロある。パトリックに、一度分かれたGR65と再度合流するところがあるから戻らないように気を付けて、次の村の標識のほうへと言われた。が土道をしばらくでラウンドアバウトに出たらどっちにいくのかさっぱりわからない。トラックの運転手がわざわざ止まって教えてくれたがなんか変だ。やっと見つけたところにパトリックの車が。そのあとまたラウンドアバウトに出たので距離がはかどってない。GPSとも違う。あてにならない地図だ。
 気持ちよいハイキングコースで古い村ファイセレスに。そのはずれは新しい家が結構続いた。また快適なハイキングコースで第3エイド。長かった。道を間違えやすい分岐だ。暑くなってきた、ほんとうはスープで塩分補給したいが、昨日同じ状況でスープをお願いしたら、熱い飲み物を?と怪訝な顔をされたので、ゆでたまごやキュウリに塩かけて補給。バナナももらう。第4エイドまでは近い。大雑把な地図でも、参考と励みになる。どこまできたかがわかる。森を下って道路を横切り、丘に登って行く。また車道に合流、古い村に。村の中は道がわかりにくく、エイドを不通過したのかと心配に。急な坂を下ると古い教会の横にあった。いろいろ食べて、あと10キロと言われゴールに向かう。でもたぶん11キロありそうだ。
 緩い下りを走ってたら背中がひどく痛みだした。まだエイドから1キロ。歩きでも速足ができない。ロキソニンを飲む。道路の赤白マークを見落とさないよう気を付け(ロスを取り戻す余裕がないから)地図の目印で距離を測り、だんだん残りが減る(当たり前)ロキソニンが効いてなんとかまともな歩きとスロージョグができるようになった、
 最後1キロでゴールの街カジャックを見下ろす。山腹の砂利道を下る、右に巨岩の下に何かをまつった、オラホの千人窟みたいなのがあった。
 街に着いた。が街の中を体育館まで500m以上あり17時過ぎになった。

 いい天気なので洗濯物が乾きそうだ。

 今夜はホールではなく、一応仕切られた部屋で、スプリングのきいたベッドがある。あいているところに場所取り。とりあえず食べて飲んで、シャワーに洗濯、日記であっというまに19時。ひと眠りと思ったら夕食に行くよと起こされた。食事は街の老人ホームのレストラン!30人のお年寄りが暮らす施設。食堂から利用者さんたちを追い出してしまったが。ワイン、前菜のミニパイ、ポタージュ、チキンの煮込み、デザート、紅茶で2時間がかり。食事はおしゃべりしながらゆっくり楽しむものなのだ。

 せっかく寝心地良いベッドなのに、背中の痛みで目覚めた。まだ0時前。ロキソニン飲んで、効いてくるまでうめいていたが、こんどは息苦しくなってきた。貧血のような状態になり、しっかり深い呼吸をしないと酸欠になる。寝入りかけて呼吸が浅くなると苦しくて目覚める。メンタルも混じって苦しく困った。メンタルだと自分に言い聞かせ、気にせずゆっくり呼吸。体の力を抜いて、そのうち。。。眠れた。でも、もう明日は無理かもしれない。

    地図と写真と走行記はヤマレコで

 

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