次の夢を追いかけて

 

 


旅がらすの乱RUNらん

 

   2013年4月23日    ウルトラトレイスサンジャック第4ステージ

  

 ここ3ヶ月悩んでいた背中の痛み、なんとか悪化せず持ちこたえていたが、とうとう昨夜からかなりひどくなり、安眠できなかった。どこまで走れるか。朝食時パトリックに事情を話す。行けるところまで行って、車に乗せてもらうことにする。美しい街コンクへはぜひ行ってほしいとのこと。
 速いほうの6人はレイトスタート。泊まったエスペリオンは、古い町並みがすごい。川沿いの道を13キロくらい走ると、また川の向こうに古く美しい街があった。第1エイドでスタッフが全員待機。あれはエスタング、と教えてくれた。
 もうしばらく川沿いに。トップのカルメンに抜かれた。小さな村、小さな橋をわたり右折したら山を上る。
 山の上は開けて、見晴良い道。大きなアップダウンを繰り返し、土産屋やレストランのある街に。かわいい教会がある。谷の向こうの山のもっと遠くに雪山が見える。良い場所に第2エイド。パトリックとジラードが、荷物を積んだトラックでこのエイドを担当している。大丈夫?と心配してくれた。コンクまでは頑張りたい、と伝えた。赤白マークを追って、時々黄色のがあるけど違うから要注意だよ、と。わかった!と答えたが・・・エイドから、村の裏手に上る。また、森や牧場のアップダウン。右に分岐する道があったが入口に紅白のバツ印があり、違うんだと直進。が、その後行けども行けども、黄色マークとGR65ではないルート番号。こりゃ間違ったと引き返す。往復1.5Kのロス。右への分岐する道の入り口には確かに×印があって紛らわしいが、その右側に紅白マークがあった。そうか、この道に入るのだった
  縮尺が10万くらいで細かい分岐がわからないからと、しまいこんでいた地図を出す。割とイメージつかめる。あまり下らず小さな川をわたり、丘の上に出て道路に合流。その後大下り。地図どおりなんだ、とわかる。
 谷間の村を抜け、向かいの丘に登ると第3エイド。トシとレベッカとあと一人まだ来ないとニコルが言う。道を間違ったのは同じところかなあ? その先に公共トイレ。それから地図のイメージと比べながら進む。国道に出るのかなとか、大きな道を渡るのかなと思うと、ない。やっぱり、この地図あてにならないか?山の小道ばかり。そういう表示なんだ。いよいよコンクへの下り。そこで3人に抜かれた。12キロもロスしたそうだ。私が間違ったのとは別のところ。下り続けて谷間の古い街コンクへ。TEFRで通ったと聞いていた。フランスの前半はアップダウンは続いたけど、そんな険しい山や谷のイメージじゃなく、どこだろう??下りの途中で、もしかして?と思い出した。狭い階段を上る部屋に泊まったユースのある街かなあ?←帰って調べたら全然違ってた。TEFRで、フランスの前半にアヴァロンという古城の町を通り、今回のコースの近くに似たような名前の町があって、同じだと思い込んでた。で、その町の近くだからフランスの始めのほうで通ったんだろう、と。そしたら、ずっと南のほうだった。南のほうは、毎日山の上と谷底を上り下りする激しいアップダウンだったな、と納得。
 コンクは歴史的な建物がたくさん残り、観光客もたくさんいた。ゆっくり見物したい街だ。第4エイドでやめたいと思っていたが、時間は充分あると言われ、景色も良いから先に進むことにした。小さな橋を渡り急な、本格的な山登り。高原状の所に出て、カーブを繰り返し、地図とイメージが合う。現在地が確認できるが。やはり距離は地図を見ての通り長い。小さな村を通るため旧道は少し下る。確かにきれいな村だ。それから上って車道に合流。第5エイドまで遠かった。でもゴールまで走れそうだ。走れればゴアの上着は不要。エイドに預ける。緩い上りがほんのちょっとでフラットになり、それからロードの下り。どんどん進める。地図を見ると、ゴールの街は川が蛇行したところの平な場所にある。見晴らしの良い丘の上の道から周りを見ると、ず〜っと遠くまで現在地より低い景色が広がる。だけど、谷が切れ込み、下のほうに平らなところなんてない。どこにそんな街があるんだろう。超辺鄙なところにいたが、村を過ぎたら、まだ人家が続き、どうも農家じゃなさそうな家々。この国では珍しい。街が近いらしい。まだ山の上。下って、少し大きな道が合流したり、もうすぐかな、と思ってからかなりたってやっと国道?を横切った。そのあと、急に景色が開け、平らな土地が下に見えた。川の蛇行も。平らな所に街がある。橋まで下り、渡って標識を追って町はずれのグランドにある体育館に。20時着。
 シャワーの湯がぬるく、寒い。レストランに車で連れて行ってもらった。教会を囲む広場に面している。大きなテレビでサッカー中継。その見物に、若者がどっと入ってきてワンドリンク片手に観戦してる様子がおもしろい。日が暮れて教会の明かりがきれいだ。体育館への帰りは寒くて困った。道を間違えて80km以上走ったレベッカも、寒い寒いといっていた。

   地図と写真と走行記はヤマレコで

 

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