次の夢を追いかけて

 

 


旅がらすの乱RUNらん

 

   2013年4月22日    ウルトラトレイスサンジャック第3ステージ

  

 スタート後はまず街を抜ける舗装道路なので、みんな速い。キロ6分以内。とてもついていけない。その後も、広々した牧場地帯のゆるいアップダウン。今日は最高標高地点まで上るとのことだが、周囲に高い山は見えず、なだらかな丘がずっと遠くまで続いている。そのはず、すでに標高1100m前後を走っているのだ。
 今まで雨が止んでも曇り、霧で早朝だか昼だか、夕方だかわからない状況だったが、今日は晴れ。景色が美しい。写真撮りまくり。森や村を過ぎ、楽しみながら15kmの第1エイド。緩やかな上りで苦にならない中、どっちの丘に行くのかな。前方のランナーとは遠く離れ見通し良いのに誰も見えない。歩き中心のフランス人が後ろに一人だけ。

 巡礼の人も多く見かけるような時間になった。今日のコースは大きな街以外にも、巡礼宿のジットがあちこちにあり、古くかわいい村が多い。素敵な教会のある村でちょうど11時の鐘が鳴った。見とれながら走ってると第2エイド。26キロ。
 そこから車道の緩い上りでだんだん高度を上げ、1340mの峠に。昨日も1300mを越えたので、もっと1400〜1500まで上る覚悟だったので意外と楽についた。

 峠からなかなか下らず、高原の道を進む。絵になる村がある。道が左にカーブし、村に入っていくとやはりきれいで、巡礼宿がたくさん。舗装道路の小道や未舗装の牧場や森の道、急な山道を繰り返し、下りが始まる。どんどん下り、眼下にかわいい村が見え、村の中に入ったら第3エイド。39キロ。その後もどんどん下り、谷間の街に着いた。公共トイレがあって助かった。標高450mまで下っていたが、川を渡り、向かいの山に上る。それからアップダウンの連続。日本の地形では中央に高い山があり、谷を下るとやがて開けて海につながる平地に出る。が、大陸では海まで何百キロ。谷は谷。谷沿いに進むと開けてくるわけではない。逆に山の上のほうが広々している。標高の高い、900m以上のところは広い高原だけど、下がってくると複雑に谷が切れ込み、アップダウンが増えるのだった。

 そんな感じの上り下りを繰り返し、古く面白い街に出た。ゴールまで距離は近いが、ゴールの街にしては早すぎる。家の中に入るの?という感じの壁と壁の間の路地やアーチを抜け、最終エイドがあり、あと5キロ。もう山に上り返さず、わりと開けた谷間が続き、川沿いの道でゴールのエスペリオンの入り口のスポーツ施設に着いた。通りの向かいがグランドでシャワーがあり、宿舎のホールは狭い。

 夕食はケータリング。今回は食事もおいしい。

   地図と写真と走行記はヤマレコで

 

     前の日記        次の日記  

    旅がらすの乱ラン欄13年4月に戻る    からっ風の丘からHOME