次の夢を追いかけて

旅がらすの乱RUNらん

 

 2008年7月5日    神宮外苑24時間走、みんなが真剣なのに・・・

 

 

 申込時の途中経過では、一般女子のエントリーが1名しかなく、「登録の部にしたら?」と勧められたが、優勝を狙うことにした。結局その後増えたので、3位入賞狙い。ライバルは故障あがりのちびたちゃん。登録の部はそうそうたるメンバー。一般の部は「由枝さん」で決まりだろう。個人サポートなんてのもあり、ダブルさん兼平さんにタラちゃん、おっちゃんにタコ嬢、マイスターチームもすごい。八重ちゃんさんも個人サポート連れだ。主催はチームジャパンだからウルトラのトップが勢ぞろい。エイドのスタッフは副ちゃんさんがひきつれてきたイノブタ軍団の女性陣。ちっちさん、さり〜♪さん、ペラさん、怪鳥さんもスタッフ。
 このような中でも旅がらすはヨーロッパに向けた走りこみ練習として、絶対故障しない範囲しか走らないと決めていた。お気楽に100周(約130キロ)にしよう。
 1周目、最後尾集団の中。300mあたりに、犬のウンコを発見。無事かわした。2周目、ちびたちゃんと走りながら、このへん要注意だよ〜と言ってるそばから、危ない!ちびたはあと1cmでふんづけるところだった。3周目、ぼーっとしていて危機一発だった。あきらかに誰かがふんづけている。4週目、インコースで走りたいのに、ふんづけるのイヤだから、そのへんにくると大外回りになる。5周目、あれっまだ周回遅れにならない。6週目?だったかな?来た来たトップが。7週目、初めてエイドに寄っていろいろ飲み食い。めちゃくちゃ暑くなってきた。10周目でまたエイドに寄った。ペラさんが勧めてくれるものどんどん飲んでも、なかなか渇きがおさまらない。以後は周回ごとに少しずつ飲むことにした。塩もなめまくり。犬のウンコは周回ごとに変形、だれかふんだな。
 道草ジャーニーで歩きぐせがついていて、走り続けるのがつらい。20キロも行かないうちに、歩きたくなる。暑すぎてラッキーだ。こんなに暑ければ、脚の速い人でもくたばって歩く人も出るだろうと変な期待を始める。エイドで補給したものが身体に合うと元気が出て、不足だと急速にくたばる。おにぎり、冷たいおしるこでカロリー補給、塩昆布やトン汁で塩分補給。周回の反対側で走路監察している怪鳥に、エイドで出た物をわざわざ自慢するのを楽しみに走る。心配していたことだが、怪鳥たちは暑い中何も食べずに何時間も走路監察を続けていたのだ。お気の毒〜。
 クニさんを見かけた。そうだ、今日は伴走教室もあるんだ。「13時からだからこっちにもおいで」と言われ、半ば本気で「は〜い」走り続けるのつらいから、伴走教室見学で少し休もうかな。でもそんなことしてたら100周が危ないのであきらめた。暑さで意識朦朧としてきた。フル、6時間の部、3時間の部などで人が増えてきた。帽子を目深にかぶり、よれて下向いて走っているので声かけられるまで全く気づかないし、声かけられてもあっという間に追い越されてしまうので、顔を確認できないしまともに返事もできない。(何人もの友人に大変失礼いたしました)走路に人が増え、犬のウンコは形がなくなった。が、まだれっきと跡があり、あたりに動物臭がただよっている。
 あまりの暑さに、いつも速い(強い)八重ちゃんさん、アロハさん、スイカマンさんたちも苦戦していた。それならば私も苦戦して当然。食欲が全くなくなった。脱水にならないよう無理して水分補給するが、気持ち悪くてたまらない。のんびりしているわけでもないのに、空身なのに、道草ジャーニーのペース。1時間に4周しか進めない。フルの通過は5時間半くらいだったかな?60キロは計算していない。80キロは、通常の24時間走だと10時間だけど、10時間経過のときまだまだそれには遠かった。夕方になって日が傾いたときは、それまでの炎天下より楽になったと感じたが風がなく湿度が高く、涼しくはならない。何時ごろだったか、吐き気がますますひどくなり、胃薬を飲んだ。全然効かず、ますますひどくなった。沿道がとてもきれいなので吐く場所に悩む。吐いてしまえばすっきりしそうなんだけど。トイレに着くまで我慢して吐きまくった。といっても胃がからっぽで何も出ない。出ないのにさんざん吐いて、やっとすっきりした。走れるようになった。エイドに戻ったらいろいろ食べることもできた。1時間に5周半くらい進むようになった。それも何時間も続かない。エネルギー切れで脚にもきている。
 す-みん。が名古屋から応援に来た。ネットで日記にコメントしあっているが、ずっとニアミスだった。やっと会うことができた。せっかく世界のトップす-みん。が多忙な中来てくれたのに、私は情けない状態だ。弟の兄さんも来てくれた。缶チューハイ、ビールなど好きなもの差し入れしてくれるとありがたいお言葉。でもアルコール飲む元気がない。胃薬かねて牛乳をお願いした。
 100キロ行かないうちに日付が変わった。長休みや仮眠してないのに15時間かかって100キロ行かない。なんじゃこりゃ〜。やっと100キロになり、弟の兄さんのいるところに座り込んで節目のお祝い。ビール、少ししか受け付けない。しばらく大休止。ちびたも「ここにいてしゃべっていると眠気が覚めるけど一人になると眠い。だから眠気覚ましのためここにいよう」とわけ分からないこと言って大休止。3位狙いのライバルなのに。
 それからまた夜通しトボトボ走り歩き続けた。まためちゃくちゃ気持ち悪くなった。生唾が上がってくるのでガスター10を飲んだ。薬を飲む水でますます気持ち悪くなった。縁石にことみちゃんが座り込んでいた。「大丈夫じゃないんです」という。救援がきた。私も大丈夫じゃないけど、ガスター10がもったいないので吐くのを我慢してゆっくり進んだ。でも我慢できなくなり吐きまくった。中身が出ないのは先ほどと同じ。なんとか吐き気が治まり、走り、歩きを続ける。88周で八重ちゃんさんと合流した。「100周でやめる予定で、あと11周」と言う。計算違いして「あ、私も同じ」と答え、しばらく一緒に歩いた。夜が明けた。また暑くなるの、いやだなあ。ノルマの残りが減ってくる。さり〜♪さんとカウントダウン。残り3周くらいになると元気が出てきた。99週目です-みん。から「八重ちゃんさんは予定変更して150キロまで走ることにしました」と言われた。え〜うそでしょう。半信半疑。でもきっと八重ちゃんさんはラストスパートしたら調子がでたのであと2時間半かっとばすことにしたのだろう。私の残りは2時間、あと10キロ進むことができるが、勇気を持って100周でやめた。
 大休止中のふじもっちゃんにビールねだってわけてもらい、一人打ち上げ。着替えて、カメラ持って兄やんのところに行って、缶チューハイ飲みながら観戦。みんなの勇姿を撮った。

 

 

こんな悪条件の中、登録女子のトップ争いは熾烈だった。2位あきちゃんの追い上げがすごく、1周ごとに差を縮めている。兄やん、さり〜♪さんたちはタイム差を計りワクワクして観戦していた。ラストが近づきみんなのペースが上がってきた。極限に疲れてみなさん右肩下がりに傾くなか、由枝さんだけは右肩上がり。縁起よいね〜。
  最後の1周は24時間ちょうどのところで「だるまさんがころんだ」ピタッと止まってゼッケンNOを書いた木の棒を後ろ足のかかとの後ろに置く。その場面に参加したくて、15分前、コースに復帰。どうせなら兄やんたちのところで止まろう。半周して、まだ時間あったけどそこで待ち、ゴールの瞬間を迎えた。
 登録女子のトップ争いは、ぎりぎりのところで兼平さんが逃げ切った。

 

 

     みんなの勇姿のアルバムはこちら。(持ち帰り自由。肖像権、個人情報のこともあるので期間限定とします。)

 

 

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