次の夢を追いかけて

旅がらすの乱RUNらん

 

 2008年5月3日    川の道1

 

 

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 小諸11時スタートというのは、場所も時間もなんとなく気楽で、準備はぎりぎり、5月2日のラン日記の通りとなってしまった。また、ジャーニーランと違って往復や宿泊地で使う荷物などの心配もない。着のみ着のまま一気に走るので、かついで走る物は、超軽量防水ウインドブレーカー上下、ジャパン合羽(これも不要になった)タオル1本、手袋、ライト、眼鏡ケース、薬、現金、カード、地図、携帯、デジカメだけ。ゴールは健康ランドだから館内着もタオルもあるので、預ける荷物も帰りの着替えだけ。今回は故障をしないことが第一、制限タイムは54時間(48時間のところが多いのに)無理せず、でも絶対完走しようと思った。時速5キロで計算、もし順調に行ったらさくら道なみのタイム狙おう。時速6キロの通過時間も計算したが、それは忘れることにする。ゆっくりの場合のタイムを計算しておくのにはもう一つ理由が。順調な場合の目標タイムで計算すると、それより遅れたときに走り続けるのがいやになってしまう(朝まで走りたくない、とか、もうゴールして休めるはずの時間だからこれ以上走りたくないとか)何かあっても、あきらめずに粘ろう。
 懐古園となりの小諸グランドキャッスルホテルに10時前に着いたが、全コース参加のランナーはみんなとっくに出発した後だった。スタッフとしてウルトラけんちゃんが来ていた。久しぶりの再会。このごろ走る機会が減ってしまったという。「群馬に来てよ〜。はまこうさん知ってるでしょ」と言うと、真面目な顔と声になって「政治家ですか?」(爆)東京湾ジャーニーでいっしょだったはなちゃんも今回はスタッフ。よろしく〜。
 後半参加者もほとんどが受付をすませ、広間で準備中だった。私は、準備と言っても特にすることはない。10時半、開会式と説明会の時間だ。みんな玄関前に集まってくる。集合写真など撮って、定刻に笛の合図でスタート。
 後半参加者は20人あまり、スタッフもみな顔見知りで和やかに旅が始まった。
 10人以上が一団となっていたが、だんだん縦に伸び、エゾ女王さんはどんどん前に行ってしまった。でもどういうわけか、定坊が伸びた列の後ろのほう、私の少し前を2〜3人で走っている。このあたりまでは地元の延長のような場所。左手、千曲川の対岸の丘にあぐりの湯温泉が見える。周りにつられて走っていたが、ペースがわからない。湯の丸高原への道ついで湯の丸ICへの道が交差、左、立科方面の「牧家」の信号でひっかかったので地図と時計をみたらビックリ。6キロきているのに37分。時計がおかしいのか?と周りの人に時間をきいてしまった。38分か39分、1〜2分ずれがあるだけ。250キロのペースとして速過ぎるのでつられて着いて行くのをやめた。道路の反対側をO川さんが走っていて、しばらくは同じペースだったが置いていかれた。後ろから2〜3人がきて抜かれた。みんな速いなあ。
 小諸〜長野の18号線沿いは市街地が続き、店も多いので食料調達に不自由がない。便利ではあるが、山の中なのに国道沿いの家や店舗に遮られ、景色が開けないのがつまらない。1時間半くらい走ってやっと遠くの山が見えてきた。国道の南側には旧街道(北国街道)が続いていてとくに海野宿は旧い家並みなども残っており、そちらを走りたいが、今日のコースは国道。ちょっと残念だが遠いところではないのでこんど自分で走ろう。 
 左側に緑多い公園?が広がり、看板を見たら信濃国分寺跡。新しい駅もできていた。地図を確認すると、もうすぐ継ぎ目、その先で上田バイパスと市街地方面が分かれるので要注意。その地点まで行ったら自然と市街地に向かえた。突き当たり(細い道なら正面にあるが)を左、上田駅前を通って、上田城跡に。一応地図が必要な区間だ。周囲にいた人は地図を見て走るジャーニーに慣れてないらしく、道を不安がっていた。ずっと前に行ったはずの定坊たちもここで合流、CP14(荒川河口からの通し番号)の上田城跡(18.8km)に13:06到着した。水道でボトルに水を補給し、顔を洗い、エイドでお菓子や飲み物をもらう。14時半〜15時の予定だったので貯金がたくさんできたけど後が怖い。 
 上田城跡の近辺は遊歩道のような道で木陰が多くほっとする。すぐにまた18号に合流。町外れの市場の駐車場にA井夫人がいて、大粒のイチゴを差し入れしてくれた。道が右にカーブし、地名が「ねずみ」どんな字?と思ったらまさかの「鼠」旧い家のある宿場だった。上田から約1時間、アルプスだろうか?雪山が見えてきた。「テクノさかき」駅、JRがしなの鉄道になってからいろいろ新駅ができた。
 右から旧道が合流。跨線橋をわたり、「川の道」らしく千曲川沿いになる。戸倉温泉の裏山が見えてきた。中腹にある神社(?)がよい目印。戸倉の街を過ぎると、次は屋代。店がたくさんあったので、このへんでがっつり食べることにした。すき家発見。ちょうどいい。冷房のきいた店内で、冷たいお茶たくさん飲んで牛丼。完食は無理だった。牛肉の脂が胃にもたれる。ごはんもあまり入らない。もう少し涼しくなってからのほうが食べられたかな?これ以上後だと疲れて食欲もっと落ちるかな?難しいところだ。ここで30分くらい休んでしまった。でもしばらくすると力が出てきた。正解だった。
 道が大きくカーブ、高速のインター、しばらく先で高速をくぐり、CP15までの3キロはすぐだった。(と感じる牛丼パワーだ)CP15篠ノ井橋北詰(43.4km)は16:39。ここで初めて全コースのランナーに追いついた。篠ノ井橋から18号を離れ、左の側道に下り、長野市内をめざす。先行していたO川さんに追いついた。このあと宝山荘まで前後して進むことになる。
 次はあんころさんに追いついた。アイシング用の氷をぶら下げて走っている。ゆっくりだけど元気そうだった。「あんころさんの辞書には楽しい、おいしい、きれいしかないんだよね」「そう!」常にマイペースを守り、「つらい、苦しい」がない。新潟ゴール後折り返し走って帰るつもりだったのにはあきれてしまう。
 17:45犀川(この少し下流で信濃川に合流する)を渡り、長野市街地へ。跨線橋を渡った先にしばらくぶりにコンビニがあり、牛丼から2時間近くたつので飲食物の補給に入った。ここにも一人後半参加のランナーが。
 善光寺の参道に入るとエゾ女王さんとすれ違った。もっと離れているはずだったが、「道間違えてすごくロスしちゃった」とのこと。暗くなる前に善光寺に着くことができた。よくて19時(巡航速度時速7キロ)という計算があったが、はじめの20キロの貯金のおかげだ。本堂の賽銭箱、CP16(56.3km)に18:36。
 善光寺の参道を戻り、先ほどの道の続きを進む。暗くなった。3〜4人くらいが前後して進んでいたようだ。汗でTシャツが擦れてしまったが何の対策ももってないので薬局に入りワセリンゲット。ついでに栄養ドリンクも。18号に合流したが、市街地をはずれ寂しい道になる。店が少なくなった。食欲ないがガス欠ぎみで、食べられそうな物探してはコンビニに各駅停車。17CP浅野交差点(71.6km)に21:11。ここで18号と別れ、117号を進む。交差点付近は工事中、地図では直進の感じだが、右折する。新興住宅地の上り坂でまたコンビニへ。食欲なく一度に少量しか食べられず、良くかんで少しずつ流し込もうとするが、噛んでいると気持ち悪くなる。空腹でも気持ち悪くなる。食べれそうなもの探してコンビニタイムのロスが大きい。その後人家もほとんどなくなる。村はこの道の1段上か下にある。千曲川にそってカーブが続き、明るければ景色の良い区間だ。空を見上げると、星がめちゃくちゃ多い。田舎に住んでいていつも星をみているが、今夜の星空ほどのは見たことがない。
 千曲川の対岸には長野電鉄が通っており、そちらのほうが開けている。寂しい道は長く感じるが、古牧橋の北詰まで来たらなんとなくめどがたったような。バイパスか何か、新しい道が上方から近づいてくるのがわかる。そのバイパスらしき道に合流し右へ。急に道幅広く明るく店のある所になる。次の要注意箇所は飯山市街への分岐。似たような分岐をひとつ見送り、次を左へ。こんな時間で店は閉まっているが、商店街だ。CP18飯山駅(89.1km)0時をめざしたが、0時09分。

  4日に続く
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