足の痛みは１晩たっても全くよくならない。今日のコース、鉄道とは大きく離れるし、バスもない。でも昨日の説明聞いて地図をしっかり見ると、半分くらい走って、残りを列車でＧｏも可能だとわかった。
今日のコースは７１．１ｋｍ、短いのでスタートは５時。もう明るい。
みんなのスタートを見送り、ゆっくりゆっくりそーっと歩く。時速３キロ（泣）パラダイスヒルズの広い公園のような敷地を抜け、森と開拓地が交互に続く道を進む。夕張橋（上、右の写真）で右にカーブ、線路に近づいていく。５ｋｍを過ぎ、由仁に着く。駅があるが、もう少し先まで行こう。
ＣＰ１開墾の碑、７．７ｋｍ一応６：２３。体育館、公園、役場のある一角のどこかにあるのは確かだが、碑そのものが見つからなかった。
今日の風景は開拓地。どこまでも田んぼが広がる。一直線の道。れんがのサイロも開拓村らしい。森の中、ジンギスカン屋の看板が見えた。ジンギスカンの歌が頭に浮かび「ジ、ジ、ジンギスカーン、チャーララチャーララ」と２００ｍくらいリズムに乗って走れる。がすぐまた足が痛んで。
２時間くらい開拓地風景の中を行く。ＣＰ２も開拓にちなんだ石碑。１６．９ｋｍ、８：１０。あれっ時速５キロで進んでいるじゃない。石勝線の線路を渡り、ＣＰ３美園橋。２０．５ｋｍ、９：０５。この近くに赤いひまわりの群落があるらしい。見たいけど、リタイアを決めたとはいえ足が痛くて寄り道もできない。
コースは幹線道路との間に丘をはさみ、追分の町に入っていく。新しいしゃれた家が多く、歩道脇やミニパークに花壇がきれいに整備されている。もう一駅、安平（あびら）までは線路が近いが、最後の馬牧場区間はぜひ歩きたいし、列車の本数は超少ない。それを考えると、追分からワープしかない。駅の隣には日帰り温泉「ぬくもりの湯」。列車待ちの間に一風呂と思ったが、朝なのでまだやってなかった。
列車の窓から眺める開拓地や森もなかなか良い。なんてったってラクだし〜。単線、１両編成、めったに来ない室蘭「本線」で苫小牧に。待ち時間がたっぷりあるので、昼食のため駅から出て向かい側のショッピングセンターに入る。正解！安くておいしい「味噌ラーメンいくら丼セット」７００円。このほかにもメニューいろいろ。龍覚の味にはかなわないけど。
苫小牧〜鵡川は日高本線。室蘭本線と同様、これが「本線」の正体。広大な湿地帯、原野の広がる中を３０分。海に近い鵡川の駅に下りたのは１３時だった。
鵡川は「ししゃもの町」あちこちで売っているが、焼かないと食べれないからパス。ここから馬牧場地帯を通って今日のゴールペンション中村亭をめざすのだ。鵡川橋を渡ると、もうトップのＮ村さんに追い越された。速い！ＣＰ９は右の農道に入ったところの鵡川大漁地蔵。１３：４１。ここのアイヌ碑のいわれは、、何だったっけな、忘れた。
足の痛みのため、５ｋｍくらいの区間が長く長く感じられる。森の中にとうきびやソフトの店、そこでアイス休憩。また森を抜けると景色が開け、洒落たかわいい家が。一見ラブホ、と思ったら本格的イギリス風馬牧場だった。そして、しばらく広大な牧場風景が続く。初日、丘陵地帯の牛牧場とはまた雰囲気が違う。どちらもいい。トウモロコシ畑は、、、からっ風の丘と似ている。（ふふっ）
広い！大きい！やはり北海道！遅いせいもあって延々馬牧場の間を歩く。ＣＰ１０門別競馬場に１５：２４たどりつく。
ゆるく坂を下り、今夜の宿がある富川の町が近づいてくる。西部劇のような馬道具屋があったり、、花一杯で美しい街だ。ローソンで明朝の買い物をして、すぐ中村亭への分岐。洒落た家が多く、ペンション風のもたくさんあって、着いたかと思うとまだたったけど、高台のはずれ、眺望抜群の位置にあった。駐車場には枕木が敷き詰められ、庭は花一杯。
やがて２番手集団、エゾ女王さん、Ｓ田さん、Ｙ上さん、Ｋ子さんがゴール。（あんなに元気だったＫ子さんがこの年、激務の中で亡くなられた。まさに過労死、信じられないことだが。合掌）
ペンション中村亭は部屋も庭もきれい。見晴らし良く、いつかゆっくり旅行で来たい所だ。
大展望のウッドデッキの下は露天岩風呂。見晴らしを楽しみながらゆっくり入浴。(ワープしたので時間たっぷり）
夕食は別棟ログハウスでＢＢＱ。カニやイカソーメンの差し入れもあり、豪勢！肉だけでなく、野菜もたくさんあってうれしかった。生ビールも飲み放題。道内と言っても広いから応援に駆けつけるのには遠い。それなのに大会中たくさんの仲間がきてくれた。ありがたいことだし、みそちゃんのネットワークはすごい。
走力があって毎日余裕で完走できるか、カネとヒマがあって故障する前に計画的ワープで楽しむかどちらかができれば、トランスエゾｔｏ襟裳はいい事尽くめの旅になる。あ〜、無いものねだり。でも夢は捨てない。走力はもっと走りこめば、めざせ髭じい、むっちゃん。ヒマは、失業すれば、、、カネは、、（泣）いやいや、使うためにある。あの世には持っていけない。元気なうちに使ってしまおう。キリギリスだあ。なくなったら畑の芋がある。
来年は、アルティだあ！完走だあ！きっぱり宣言。
（このときはね、、、あーあ、言っちゃったけど、ＨＰアップの段階ではまたまた黄信号。）
明日は海沿いを浦河へ。朝はまたすばらしい馬牧場を通る。足はどうしようもないけど、そこだけは見たい。残りは列車だな。