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 のうみそジャーニーラン 東海道Vの3
    七里の渡しを舟で(桑名〜四日市)
 

 2008.10.13


 

 のうみそ道草ジャーニー、この秋は東海道をじっくり見物しながら走っている。その第3クルーの3日目は、なんと江戸時代さながらに七里の渡しを舟で行くというのだ。何としてでも、舟旅だけは参加したい!琵琶湖一周が終わった翌日なので、できるじゃない♪やった〜!!
 前夜は二晩徹夜の後、眠くてたまらず長浜城の駐車場で爆睡。早朝名古屋に移動、宮の近くで安い駐車場はないかな?うろうろしていたら、最寄駅の本豊田町駅前に、24時間900円があった。これで安心。
 まずはこの動画で舟旅の雰囲気を。

 

 

 

 

 七里の渡し公園に行くと、宿から歩いてきたW辺さんがちょうど到着。少し待っていると、ちっちさん、さり〜さんも来た。他の人はあとから地下鉄で移動してくる。舟旅は楽しそうだが、「三時間トイレなしだから覚悟を」とのメールが入っていたので忘れずにすませて。
 シンプルな舟が近づいてきた。あれだ。ワクワク。

 

 

 乗り込むにも桟橋などはなく、塀をのりこえて階段を下り、水際を歩いて舟べりに降りる。冒険気分で楽しい。左右に傾かないよう、座る位置を考えて。全員乗り込んで、記念撮影。イェ〜イ!!

 

 

 岸から離れた!!楽しい!!「桑名で待ってますよ」と舟会社のお姉さん。(そりゃ、電車のほうがずっと速い)蛍の光とテープはありません。地味に出航。みんなオレンジのライフジャケットを着て、まるで今日のユニフォームみたい。風に吹かれるので寒い季節だったら凍えてしまう。今日はダウンベストのようなライフジャケットを着ていると、ちょうどよかった。
 この時のため昨夜長浜で調達した四合瓶をさっそく開ける。揺れも大したことはない。雲峰さんからも酒がまわってくる。みんな大はしゃぎだ。

 

 

 遠くにナントカブリッジが霞んでいる。昔は海をまっすぐ進み七里だったが、今は埋め立てが進み、地図で見ても海の面影はなく迂回しながらなのでずっと距離は長い。川を下り、運河で別の川に出て桑名に近づいていくのだ。舟から見る名古屋もまた面白い。東京港遊覧船の景色ともどこか似ている。

 

 

ナントカブリッジの下をくぐった。岩壁から釣りをしている人がいる。東京のレインボーブリッジ&大井ふ頭の公園あたりのようだ。

 

 

 別の川を下って海に近づいた。釣舟のそばを通るときはエンジン停止。海に出ると、大きな船がたくさん。こんな小さい舟で、あんな大きいのが近づいて来たら怖いな。でもそっちの方には行かず、長島にそってぐるっと回り込む。

 

 

 長島の遊園地が霞んでいる。このあたりはハマグリの養殖場らしい。

 

 

 頭上を渡り鳥の大群が飛んでいく。何編隊もあとからあとから、無限に続く。
 漁船がはまぐりの収穫をしている。いろいろなものが見れて面白い。海に出てもたいして波はなく、助かった。

 

 

 長島の遊園地近くを通る。船頭さんの話によると、長島はもともと島があって、埋め立てで陸地とつながり、長い島になったので長島と名付けられたそうだ。長良川河口堰が見えてきた。何の役にたつのか?無駄遣いと自然破壊との批判続出のシロモノだ。

 

 

 3時間の予定が、順調で約1時間半で桑名に。もう少し乗りたいなあ。狭い所を通り抜け、桑名の七里の渡し公園に入って行く。

 

 

 到着!が、ここは接岸できないので公園を出て隣へ。舟を下り、ラン出発のため記念撮影。でもまだまだ走り出さない。

 

 

 まず、へいちゃんのすばらしいエイドが今日も!アサリ蒸し。何も加えてないのに、出汁がおいしい。次はハマグリ蒸し。やはり蛤は味が上品だ。これも自然の出汁たっぷり。貝殻ですくって飲む。

 

 

 へいちゃんの案内で桑名散策。東海道からはずれるが、素敵な運河があった。三八市はすごい賑わい、「日本一元気な市」とのこと。先ほどのエイドで飲みかけたビール片手に、つまみになる試食品めぐり。おいしい!楽しい!旅がらすは昨日たくさん走っているので、もうここだけでいいんだけど。

 

 

 桑名の街中は複雑に曲がりまくっている。角には案内板が立っているので、地図よりそれをあてにしてしまうが。ワイワイ言いながら道探し。ある角には所狭しと道路にまで物があふれたおもちゃ屋、呼び込まれて何人かが覗きに入った。
 PC3の矢田立場跡発見。次のCP4員弁川の手前の伊勢神宮常夜灯のところでは、昨日いっしょに走ったA井さんがエイドを出していてくれた。次のCP5も川の手前の常夜灯。ここまでくれば今日の行程の半分だ。ほとんど歩きで間に合うのでリハビリのためついて行く。

 

 

 桑名と四日市の間は、昔は家があまりなかったところに街が広がったのだろう。江戸時代を思わせる古い家並みは少なく、普通の民家が続く。旧街道らしさがあらわれているのは、道のゆるやかなカーブと、大きな寺社がときどき現れることだ。
 CP6の富田一里塚は標柱だけ。桑名の商店街をはずれてから、コンビニも店もなく、昼食場所を探していた。やっとラーメン屋を見つけ、集団グループみんなで入る。もう残りは5キロ足らず。舟が桑名に着いたのが10時、四日市の関門時間が15時、距離はわずか14.6キロ。時間が余るかと思ったが、ゆっくり道草を楽しみ、歩きがほとんどだったのでちょうどいい時間になってきた。

 

 

 国道に合流し、反対側に斜めに入るとCP7三ツ谷一里塚跡。ここもモノは残ってないが、公園になっていて石碑もかわいげのあるものが建っている。川の遮られて旧街道を進めない。「この水量なら入って渡れるかな」など言いながらも、土手を歩いて国道で橋を渡り、旧街道の続き。1キロほどで元祖長餅の笹井屋。みんなで買ったら売り切れになり、工場から運んでくる間休憩。店の裏手にはきれいな和風庭園があり(もう手入れがまにあわないようだったが)かつては座敷で庭を見ながら食べることができたのだろう。

 

 

 長餅到着。ほどよい甘さで、べとつかないので昔から行動食に良かったと思う。前回一人旅のとき、これを買って行って鈴鹿越えの店のない区間、非常食として助かった。四日市駅入り口の諏訪神社まで距離はわずかだが、残り時間もわずかになった。国道を斜め横断、商店街に入ってすぐのところがゴールの諏訪神社。先行組はたぶんとっくに到着、すでに姿はない。帰りは近鉄とJRで駅の方向も違う。数人が銭湯に行きその後打ち上げをするが、旅がらすは今夜八重ちゃんさんとデートだし、泊まるところが健康ランド。風呂はあとでいいや。ここで解散となった。

 

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