次の夢を追いかけて 

 


旅がらすの乱RUNらん

 

 
  
2010年5月16日   みやびさんと
ハート達(複数ハート)で走った野辺山100km

 

 ハート達(複数ハート)=お手手つないで、ゴールで抱き合いのことか?   

    心臓バクバクのことか?

 それでは、感動の手記

 工事中のまま1カ月放置プレー。肝心なのに限ってそうなっちゃう。特別の長旅は、ブログで実況してすませたけど、たとえばトランスエゾアルティメイト、萩〜かぎろいの楽しい楽しいジャーニー、東海道物見遊山など、写真だけ、とか永遠工事中。今年のさくら道はやっつけたけど。では、ちょっとこれも書いときましょう。

 大会駐車場は安心感あって、車で爆睡。昨夜コンビニが何もかも売り切れで、朝めしがお菓子みたいなのしかない。外は寒いし、寝てたいし、また買いに行くのはやめて、とりあえずあるもので済ませた。みやびさんから、会場に向かうよと電話。まだ全然支度してないよ。
 会場で探しまわり、外の信号の所で合流。トイレの行列なんかであっという間にスタート時間。

 速くないですか〜こりゃ、もたないよ〜(泣)民宿、旅館が数軒ある駅前通り、踏切わたって、高原野菜畑。霧が深くてどこをどう走ってるのか景色が見えない。北上するのかと思ったら、今って清里方向だよね。周囲の流れにつられて走る走る。なんとかなるもんだ。GPS着けてないので時速がわからず残念。霧の中、わけわからないけど、3kmあたりでたぶん方向変わって、八ヶ岳の方に向かった。
 鉄道最高点の踏切に出た。ここ、何度も来たことあるけど、もうずいぶん昔のことだな。少しずつ上り坂。「この先、舗装が切れて石ゴロゴロの急な登りになるよ」とみやびさんから聞く。
 9kmくらいで、いよいよ砂利道林道コースに。みやびさんにはつらい区間だ。といっても、どうせ急な登りでみんな歩いたりゆっくり走ったり。けっこう抜いていく側だった。標高1500mから、12kmあたりまでの3キロで1700mまで、登る登る。疲れた〜。少し傾斜がゆるくなったけど、森の中の石ゴロゴロ道がいつまでも続く。少し下って沢を渡りまた登って・・ダートの登りが10km以上続くと言われてたので覚悟。コース最高地点について、下りにかかる。周りのペースが上がる。でも、転倒したら危ないし、神経使う区間だ。単独なら好きなダート、伴走ではつらい。みやびさんも大変だろうな。この区間をクリアするとほっとすると言ってた。
 ダートが終わり、舗装路の下り。今度は飛ばす飛ばす。足が追い付かない。が、一気に下るわけではなく、登り返しも。25kmのエイドに仮設トイレがあり、ちょっと頑張ってみたくなったので、前後して走ってくれていたまるこさんにロープを預ける。が、1個しかないトイレに行列してたらきりがない。数キロ先の公園にきれいなトイレがあると聞いて、並ぶのやめて追いかける。
 坂を下り、稲子湯の大エイドに着いた。速いけどタイム狙わず楽しむ人はここで温泉入浴。いいなあ。うどんがあったけど、大行列なのであきらめた。でも空腹だ。みやびさんはエイドでほとんど食べないけど、よく持つなあ。ぜんざいをもらい、おかわりまでして、トイレに。トイレから出てきたら、みやびさんが見当たらない。まるこさんと先に行ったのなら良いが、もし、入れ違いにトイレとかだったらどうしよう。少し探しまわったけど、先に行ったのだろうということにして、追いかける。また上り坂だ。追いつくため頑張って周囲をどんどん抜いていく。前方にかわいい女子高生。手提げのバッグまで持って、お疲れ様に。帽子がえくんちょみたい。と思ったら本物でえくんちょだった。登り切る直前でみやびさん発見。もうちょっとで追い付くところで下りに入り・・・差が広がってしまう。必死だった。やっと追い付いて、また下りは速い速い。こんなペースじゃ壊れちゃう〜〜。でも前半を6時間と言う予定はオーバーしている。頑張らなくちゃ。どうしても、足ひっぱってしまうけど。
 42km、八峰の湯前、ここでゴールの部もある。速い人はここでも温泉に。制限17時間くらいあるといいのに。このへんは道幅が広がり、歩道がついている。でも歩道はやっかいだ。広く見えても並んで走るとぎりぎり。他のランナーを抜いたり抜かれたりには危ないし、草が生えてたり、あまり路面も良くない。車道に出て端を走る。左に松原湖が見えた。下り坂が急になる。一度国道に合流。車が多いのでここでは歩道に入るしかない。走りにくくてどうしようって感じ。でもすぐ国道から分岐。線路と橋を渡り、信濃川の対岸の道を走る。川沿いは、田んぼや村のある、わりと開け感じのところだ。50kmのエイドに着いた。ここでやっと蕎麦にありつけた。トイレも寄って。頑張ったけど、みやびさんのペースに着いていけず足を引っ張りまくり、大幅に予定タイムをオーバー。6時間半かかってしまった。残り7時間半。かなりタイトだ。

(ハーフまで書いて、また1カ月放置プレー)


 相木川に沿って山奥へ。のぼり基調の道となる。朝はあんなに寒かったのに暑い。道端の民家が冷たいおいしい水を出してくれていた。みんな群がっている。稲子湯のあと抜いたえくんちょが先行していた。50kmエイドで抜かれたんだろう。54km、南相木とぶどう峠方面の分岐川又。一度ぶどう峠方面へ入り折り返して南相木へ向かう。速い人たちはもう折り返し済み。たくさんの仲間と会える区間だ。そこの角にyokoyanがいた。泥棒でも土方でもない、ランナーの衣装だ。応援なら、ヨコザイルのチューチュートレインを踊ってくれ〜〜。なんでも、ここからゴールまで走るとか。
 折り返しまでが長い。だいたい登りだし。そろそろかな、と思うけど、まだだ。やっと折り返しに着き、エイドの入り口でS山さんとすれ違った。ここでいろいろ食べ、みやびさんはまるこさんに案内してもらい、トイレに。伴走で2人がいっしょに走ると、別のときにトイレに行きたくなりそのロスが倍になってしまう。川又への戻りは、だんだんすれ違うランナーがまばらになり、最終走者がきた。川又からは、南相木川にそった登りだ。馬越峠の登りは覚悟してたが、ここも結構大変な区間がある。走れないよ〜。でも、登りはみやびさんもペース落ちるからまだ助かる。なんて甘いこと言ってられない。制限時間が迫る。こんな山奥だけど、旧街道のような家並みの村を通った。それから・・・人家が減って、立岩湖の上を通り、とりあえずの目標(関門)71kmの滝見の湯着。そばとか、いろいろ食べて、、みやびさんは食欲ない。食べる代わりにサクロン。
 さあ、馬越峠、と覚悟して、みやびさんは歩きモード。でも意外と登りは緩い。そのはず、峠への分岐はまだ先だった。74kmで橋をわたり林道に入ると急な登りが始まった。
 こういう区間だけは、旅がらすの方が元気になる。同じ歩きでも、少しでも早足歩きにしようとひっぱる。眺めの良いところもあるが、どこまで続くか見当のつかない登りだ。カーブの先、今度こそと思ってはだまされながら、やっと79キロ、馬越峠についた。関門無事クリア。ここまで前後してサブ伴走のようについていてくれたまるこさんは先行。
 下りに入ったら、みやびさんは速い速い。しかし、まるこさんに追い付けない。みやびさんがいくら早く走りたくても、旅がらすの脚が動かないから。下り坂の途中にもエイドがあり、トイレに、またロスさせてしまった。森を抜け出て、高原野菜畑の間を下って村へ。そして、見覚えのあるようなないような道、カモシカマラソンのとき、「野辺山100キロのコースだ、馬越峠から下ってここに出て来た」と誰かが言ってたところだ。橋を渡り、千曲川の土手ぞいのサイクリングロードをしばらく行き、85キロ。次の橋のところから、村の中の道を行くと、最後の関門、86キロに着いた。ここも大きなエイド。食欲のないみやびさんは胃薬、旅がらすはしっかり食べた。
 もう急な登りはないのかい?やれやれ。人家が続き、平たんな区間だ。あとはしばらくダラダラ上って平らになってゴールと言う話だったが・・
 千曲川に流れ込む支流の橋を渡り、その川にそって上りだす。90キロからまた延々と上り。小海線の線路が並行する。人家がなくなり、森から、高原野菜畑に。登り切ったかな、と思うとまだ上り。車が止まり、すぐ前にいたランナーにビールの差し入れ。いいなあ、と思ってたら、えくんちょが云々と。和〜、友達の友達なんだ。そして、その人がビール飲みきれずにいたので、思わず「私も、えくんちょの友達なんです。そのビールの残り下さい!」とおねだり。みやびさんとわけあって、ごくごく飲んだ。うめ〜。これで元気が出た!良い友達を持ったもんだ。
 95キロ過ぎると、ゴールのにぎやかな歓声やアナウンスが聞こえてきた。まだ5キロあるのに、なぜ?ここで近付いて、また迂回するんだよ、と。野辺山駅のすぐ裏側まで近づいたけど、それから約2キロ、朝スタート後のコースに合流した。残り2キロ。時間は、やばいかも。ラストスパートだ。必死でペース上げたつもりだけど、あまり上がらない。残り時間がほんとにぎりぎりになってくる。線路をわたり、あと500m。時間は4分くらい?時計が不正確なので困った。民宿、旅館が並び、みやびさんたちの宿の看板も。駅前、最後の曲がり角、あと1分あるかないかだ。100mなら間に合うけど、200mじゃ無理。どうかな?正確なゴールの位置わからないし、とにかくダッシュ。ゴールの計時が見えた。もう秒読みだ。間に合った!みやびさんと抱き合って完走を喜んでいたら、若い女の子が抱きついて来て旅がらすからみやびさんを奪っていった。秋田100キロでご一緒した方だそうな。
 日中は暑かったけど、日が暮れて気温はどんどん下がる。時間はもう19時。これから風呂入って着替えて、途中で夕飯なんとかしながら車運転して帰り、明日は仕事。とても無理だ。その場で職場に携帯、1時間遅れると連絡した。これで朝は安心してゆっくり眠れる。
 みやびさんは帰りもまるこさんが乗せてってくれることになり、旅がらすはマイペースで。コンビニでコーヒー調達し、十石峠越えはこりごりなので、内山峠越え。道はすいていて順調に帰れた。

 

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