次の夢を追いかけて 

 


旅がらすの乱RUNらん

 

 
 
2008年9月27、28日    家族誘ってのんびり尾瀬ハイク

 

2008年9月27、28日

天候:雨のち曇り

山域:尾瀬

 鳩待峠(1602m)

コース:鳩待峠〜山の鼻〜竜宮〜下田代十字路(第2長蔵小屋泊)〜東電小屋〜ヨッピの吊り橋〜牛首〜山の鼻〜鳩待峠

 尾瀬は美しい。水芭蕉が人気だが、私は秋の草紅葉が好きだ。昨年尾瀬ケ原、アヤメ平を走ったとき、バスで鳩待峠に入って富士見下からの往復をなくし途中一泊すれば、日の短い秋でもランナー以外の身近な人たちに楽しんでもらえると思った。チョロチョロする孫たちには木道が危ないので、弟夫婦、妹夫婦を誘って家族旅行。
 朝目覚めたら晴れ、やった〜と思ったが、沼田に近づくにつれ雲が増え、片品まで入ると雨。そして寒い。まいったな〜。
 連休ほどではないと思うが、かなりの人出。バスの時間を待たなくても、戸倉からどんどん乗合タクシーで運ばれる。これならクマ鈴もいらないな。
 よく整備されているはずの鳩待峠〜山の鼻の下りも雨だと滑る。でも、誰も背中のワインを壊すことなく無事クリア。あとは平らな木道だ。途中、いろんな種類の真っ赤な木の実がきれいだった。食べれないと思うので、名前が全然わからないままだ。別グループがトリカブトを発見、教えてもらった。花がついているのでわかるが、葉っぱをしっかり覚えておかなければ。赤い実はナナカマドかな?
 山の鼻で昼食。天気が良ければ外のベンチで景色を楽しみながらのランチなのに、たくさんのグループがみんな無料休憩小屋に入って詰めつめ。弟がカートリッジコンロを取り出し、湯を沸かしてくれた。懐かしいシロモノだ。昔、テント泊まりで山に行ったころ同じようなのを持っていた。年々改良され火力もそこそこ強くなったが、シュパシュパやって火をつけるホエーブスがあこがれだった。その後コールマンをゲットしたが、まもなく今でいうトレイルランに転向したので日の目を見ず手放した。熱いカフェオレをゴチになり温まった。ビールって気分ではない。昼食中雨が本降りになってしまい、そのまま雨宿り。ラッキーなことにやんだので出発。
 燧のてっぺんが白い。雪だ!あとできいたらこの日が初冠雪。「小尾瀬」などと呼ばれる湿原はあちこちにあるが、本物はさすがに広い。群馬の自慢!写真をいっぱい撮りながら、順調に竜宮に到着。おしるこやトン汁があれば寄って行きたいが、ビールとチューハイの看板だった。寒いからやめた。 
 マムシグサの実も発見。春先の鎌首持ち上げた形と違うが茎を見ればわかる。竜宮からはあっけなく下田代十字路に到着。15時ちょっと前。いつも夕方まで走ってしまうが、山の常識ではちょうどよい到着時間だ。
 弥次郎小屋の前にトリカブトの群生があった。若葉がモミジガサ(シドケ)やヤブレガサと似ているので要注意だそうな。そういえば似ている。怖っ!これだけたくさんあったら大量殺人事件も。怖い〜〜。
 宿泊予約をした第2長蔵小屋の前にハナイカダがあった。葉っぱの真ん中に花が咲き、そこに実がつく。なんでこんな位置に?かわいいけど不思議だ。
 下界では直前まで冷房のいる日々だったのに、山小屋のストーブがありがたい。5度くらいしかないかもしれない。
 尾瀬の山小屋はわりと待遇がよくて、6畳の部屋を5人で使えた。環境保護のため石鹸やシャンプーは使えないが風呂も1個ある。男女入れ替え制で3〜4人で満員。くみ出して使って水を足せばどんどん追いだきされるので湯がきれいだった。ちょっと時間ずらせば安心してゆっくり温まれる。食事もいろいろおかずがついて、この食材を人力で運んでくると思えばたいしたもんだ。
 夜はみんなでワインをさんざん飲んで、朝5時、起きて外を見たら地面も屋根も白いみたい?雪か霜か?でも、あれ〜っ?明るくなったらなんでもなかった。山小屋の天気予報では一日中曇り。降らなければまあいいか。
 朝食前、写真を撮りにたくさんの人が繰り出していた。朝もやのかかる尾瀬ケ原が神秘的。一晩冷え込んで、草紅葉の赤味が増した。みなさん、日の出を写したそうだ。曇っているけど、見えたんだって。このあたりは360度良くて、被写体がいっぱいとのこと。
 6時からの朝食も鮎の甘露煮や山菜などついてなかなかおいしかった。山小屋をこういうものだと思って南アや奥秩父に泊まるとがっかりすることになる。
 東電小屋への道を進む。原のむこうに竜宮への道を行く人々の列が見える。木道の横には花が多い。白く小さいのはウメバチソウだと、どっかのグループの人が言っていた。リンドウもたくさん。ナントカリンドウって上につくのかなあ。オゼヌマアザミは、そこらのアザミより一回り大きい。
 三条の滝は大迫力だけど、ず〜っと降りてしまってまた戻ってこなければならないので今日はやめた。左折して東電小屋にまっすぐ向かう。原っぱの道から森に入る。今年6月にかけ替えの終わった東電橋をわたる。この工事のためここ2〜3年このコースは通行止めだった。東電」小屋の先でまた広大な原に出る。もやが晴れて至仏山がよく見えてきた。
 ヨッピの吊り橋をわたる。このへんにはワレモコウがたくさん。点在する池塘の水面が鏡になって燧ケ岳を映している。木道のところどころに写真を撮ったり休憩したりできる脇道やテラスがある。今日は薄日もさしているので、景色を見ながら湯を沸かしカフェオレが飲める。
 至仏山にむかって木道が伸びる、尾瀬らしい風景が続いている。池塘、木道、正面に至仏山。3拍子そろった場面が撮れた。至仏山が近づきすぎて全体が入らなかったのが残念だが。振り返ると燧ケ岳はだいぶ遠ざかっていた。水草が紅葉する池塘もきれい!
 ゆっくり遊びながら10時山の鼻。お昼を食べるにはまだ腹が減ってないので、キノコ汁350円にした。山の鼻〜鳩待峠の上りは他グループを片っ端から抜いて1時間。私が追い立てたわけじゃありません。尾瀬を歩いている人たちは平均年齢60〜65歳くらいみたい。定年後の人は平日来てくれると週末混雑しないのに。
 昨日よりは暖かかったので鳩待峠で名物花豆ジェラートを食べる気になった。帰りもバスの時間を待たずに乗合タクシーで戸倉に戻った。
 沼田インターへの途中、まずは温泉。ついでに吹き割りの滝見物。落差こそ小さいが川幅いっぱいの流れが割れ目に一斉に吸い込まれるように落ちるのは一見の価値あり。
 次はどこの山に誘おうかな。

 

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