次の夢を追いかけて

旅がらすの乱RUNらん

 

 2008年4月13日    湯の山温泉ジャーニー、三条大橋にゴール

 

 

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 一人部屋なので3時40分まで寝ていられた。スタートは4時。まだ暗いし寒い。トンネルまでは急な上り坂、皆で一緒に歩く。
 CP1武平峠トンネルが5:01。ゆっくり歩きで1時間に4.8キロきたからまあいいか。トンネルからは下り。よりさんがみんなとのおしゃべりをやめ、別人のようになってかっとばして行く。あっという間に見えなくなった。下りも曲がりくねって長い。いいペースになって、1時間に7.5キロ進んだ。CP2の山葵橋に6:12。このあたりはダム湖が美しい。ダムサイトの下は最初の村、大河原。村はずれで新しい道路が完成、地図とも状況が違って間違いやすい。
 山の間を抜けると、椿の美しい寺があった。そしてCP3三上六所神社。横の土手の桜がちょうど満開。CPの時間は6:58。土手の両側、桜並木が見事だった。 
 桜並木をあとに、また山の中へ。二山越して下ると東海道土山宿。お〜っ!という感じに残る古い家並み。2年前東海道一人旅を走ったとき、西へ行くほど旧道らしさが残り感激したものだ。CP4土山宿本陣跡は8:14。どれが本陣跡かまぎらわしいほど並ぶ昔ながらの家々。
 宿場を出て国道の北側にちょっと入って戻り、白川橋を渡ると南側に旧道が続く。特に有名な宿場でもないところも、ずっと古い家並み。酒蔵発見。試飲できるかな〜、残念、閉まっていた。一里塚にはちゃんと塚と榎が、これは復元かな。
 東海道一人旅のときは、土山〜水口は夜道だった。古い家並みが続いて地元の生活の道として残り、外灯もあって真っ暗ではなくいい雰囲気だと思った。でも景色はほとんどみえないし、やはり明るい時間がいい。国道と交差しながら旧道が続き、水口に到着。水口では来週お祭りがあるそうで、山車の準備をしていた。この街は道がとても狭いので大きな山車ではないが、16基も勢ぞろいする。見たいものだ。二又になり、細い道に入る。ほんとにこれでよいのか、何回も来ているが結局不明。街から北側にちょっと外れた小高いところに大岡寺がある。西国33ヵ所の一つだ。そしてCP5になっているのは芭蕉の句碑。これは、パパさんのお得意!通過時間は10:04。
 水口の街中の曲がり角はまた間違えたが、途中からなんとか復帰。街の出口のところにちょうど一里塚がある。そのすぐ先にまた酒蔵。ここも閉まっている、残念。
 次の一里塚は、あれっ距離が近いかも??横田の渡しと一緒の場所だ。CP611:00。野洲川を渡り、三雲駅前を通過。滋賀県らしく信楽焼きのタヌキが家々の前に置かれている。
 このコース、コンビニがないので食料調達に苦労する。三雲は並行する国道には店がたくさんあるのだが。もうちょっと我慢して次のCPまで行けば小さいけど店がある。大砂川トンネルを抜けるとCP7弘法杉だ。トンネル手前左側の商店でパンと飲み物ゲット。弘法杉はトンネルの上にある。11:28。このあたりも天井川が多く、道路はトンネルで川の下をくぐるようになる。
 まだずっと古い家並みが続き、一緒に走っていた牛久の鉄人さんが感激していた。おっまた酒蔵!私はそっちに感激、が、また閉まっている。今日はちっとも飲めないなあ。
 石部宿に入った。この宿場も旧い物だらけ。CP8に選ばれたのは真明寺芭蕉の句碑。寺は街道から路地をちょっと入った奥に。宿場のはずれ、街道がかくっと曲がる角に休憩所があり、きれいなトイレがついている。様式トイレでゆっくり座って、携帯を見ると、は〜さんからメールが入っていた。「今どこ?」「石部のトイレ」と返事。は〜さんはここのところ京都の人になっているので、どこかで会えそうだ。逆走してくれるかなあ。メールしている間に鉄人さん、Y崎さんはずっと先に行ってしまった。 
 石部宿のあと、線路沿いの何もない区間をちょっと通り、また旧い家並みの続く道になる。普通の家がみんな紅がら塗りの昔ながらの作り。街道に面した小さな庭には、竹垣、石灯籠、松の木などが配置されきれいに手入れしてある。ひときわデカイ屋敷が見えた。CP9、道中薬和中散本舗だ。13:26通過。
 和中散本舗の先、六地蔵一里塚でやっと鉄人さん、Y崎さんに合流できた。草津までもうちょっと。市街地になると旧道らしさが薄れるので、惜しむように旧い家並みを楽しむ。そろそろ市街地に入り、終わってしまうかな、と思うとまだまだ旧い家。一里塚跡も。 
 草津の直前あたり、昔の屋号と解説が家々の前にたてられていた。天井川の土手に上って反対側に下ると、まもなく中山道・東海道の追分。CP10、14:26。 
 追分から京都は中山道と同一の区間。本陣跡が復元されている。脇本陣跡は休憩所。トイレでまた携帯をチェックすると、は〜さんからメール。「大津に来たけど今どこ?」「草津のトイレ」とか返事してるとまた遅れて一人旅になりつまらないので、返事せず、走りながら電話。なんだまだ草津か、大津までだいぶ時間かかるな、もう山科に来てしまったから、家に帰るよ、と。
 雨も降り出し、疲れてきたし、つらくなってきた。道がくねくねややこしいので気が紛れる。地図を読むと複雑だけど、道の様子を良く見れば旧道が道なりにつながっている。瀬田の唐橋から琵琶湖を眺める。 
 唐橋の途中、中之島がCP11だ。15:20。この先も、曲がりくねっている。線路も曲がっており何回も踏み切りを渡り返す。木曽義仲のゆかりだけでなく、芭蕉の墓もある義仲寺を通過(一度中をゆっくり拝みたいものだ)大津の市街に。何本か大きな通りを横切り、札の辻。ここから交通量の多い国道の端っこを怖々走って逢坂の関へ。左側には歩道があるが、右側を通らないと、旧道が別れるところで入れない。と思ったらその地点に信号ができて渡れるようになっていた。ポツポツだった雨がだんだん本降りになった。ジャパン合羽を着る。 
 山科を通過、雨はひどくなり、ジャパン合羽はフードが頭から外れてしまい、髪がびしょびしょだ。雨があと1時間遅れてくれれば助かったのだが。亀水への道を急ぐ。毎回わからない。来るたびに間違えるのでいまだ正解がわからない。また迷子になり、通行人に聞く。あぶなく全然違うほうへ行くところだった。通行人もあまり自信ないというが、少し坂を登って行くと、見覚えある状況に。無事到着。ここがCP12、17:42。みそちゃんに電話するがつながらない。留守電に入れて、牛久の鉄人さんと先を急ぐ。早くゴールして暖かいところに入りたい、ビール飲みたい、何か食べたい、トイレ行きたい!
 三条大橋の上でみそちゃんと電話がつながった。ミンミン前のゴールはみそちゃん、は〜さんが出迎えてくれた。は〜さんは家に帰る予定を変更し、三条大橋にきてくれたのだ。18:15ゴール。関門は19時、スタートを30分早めておまけがあったけど、それなしでも一応間に合うタイムで、リベンジに成功した。やれやれ・・・あ〜疲れた。でも楽しめた。おいしかった・・・ハマグリ、居酒屋おとし、温泉も良かった、桜がきれいだった、旧街道も良かった、東海道のこの区間は何度走ってもいいなあ。 

 

 

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