丸一日、児童虐待防止の研修だった。今まで何回もこのテーマの研修受講したけど、前半は、子どもの虐待防止センターに関わっている精神科医が講師で、今までいろいろ聞いた中でも迫力あり、ズバリ本質ついて
近年、痛ましい児童虐待事件の報道が増えてますよね。でも、虐待そのものが本当に増えているのか?見えてなかっただけじゃないかなって思ってた。やはり、そうなんだって。「児童虐待は昔も今と同じに存在したけど、社会が虐待と認めずふたをしてきた。」昔なんて、子供が親からたたかれるの当たり前だったから、虐待だと考えられてなかったんだね〜。でも、子どもが泣きながら隣んちに逃げ込んだり、「地域に守られ、子どもへの影響が違った。子どもを抱えて孤立する母親を大量に作り出している社会状況が虐待を深刻化。」「母性神話は、1960〜1970年代に作られた。」子育ては、大家族や村や街のみんなで行ってきて、それが普通だったのに、50年前の高度経済成長と急激な社会の変化で、地域社会のつながりがなくなり、仕事と家庭が切り離され、母親が一人っきりで、密室でするようになって、今普通だと思われてるけど、これって特殊な状況で、しょせん無理なことなんだ。で、不安とストレスでつぶれそうな母親がSOSを出すと、周りから「子どもがかわいければ頑張れるはず」とか言われて、責められた気持になって自信喪失、もう助けを求めるのが懲り懲りになって、追いつめられて、とっても危険だって。だから、「母性神話が虐待防止にとって大きな壁。」「社会が母親を追い詰め支援から遠ざける。支援者が母性神話に汚染されていたら虐待に加担することになる。」虐待してしまう母親のほとんどは、良い母親のイメージ持っていてそうしなければってプレッシャーで悩んでいるから、育児指導は逆効果で、少し肩の荷降ろせるような育児支援が大切。世間はひどい親、だめな親、未熟で親になりきれない親、っていうけどそんなレッテル貼っても、全然虐待防止に役立たないわけだ。 あ〜、いい話が聞けたなって充実感。おまけに、16時半で終了。19時からの用事まで時間があるので、地下鉄に乗らず、歩いて行った。たまには、都心ウォークもいいな。途中から、かつての年越しマラニックのコースに。本郷、湯島、神田明神、アキバ、水天宮。本屋に寄って時間をくってしまい、森下から地下鉄に乗った。8kmだった。 夜の用事は、最近交流しているアイヌ民族グループの代表の方が、「私たちの文化を理解するには、ぜひ食べ物を知って」ということで、アイヌ料理を作って食べる会だった。食材のお取り寄せは大変なのでシャケ、じゃがいも、かぼちゃなどこの辺で入手したものだけど、昆布は現地の高級品。シャケ丸ごと無駄なく使い、素材を生かしたシンプルな味がおいしかった。 走れなくてウォークだけだったけど、充実した日だった。
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