(桧原湖〜米沢 雪中行軍で29.6km) 画像入りページへ
朝、外を見たら真っ白。大雪だ。誰かが「うわぁ〜、雪国みたい!」と叫んだ。みたいじゃないでしょ、そのもの。宿で、レジ袋の束を用意してくれた。靴に水がしみると足がどんどん冷えてしもやけになってしまうので、これは助かる。ソックス、レジ袋、厚手ソックス、レジ袋、と4層構造にした。手袋にもレジ袋をかぶせて、7時スタート。 ここまでkazさんの車、あおりゅうさんの車(わんこ2匹)2台がいっしょに来たが、この雪ではどうしましょ。kazの車は冬タイヤなので、国道を通って米沢に下れる。あおりゅうさんの車はどうなる?わんこは? 国道から離れ、峠越えの道に入ると、車道区間でも積雪がすごいことになってきた。とても走れない。前の人の足跡を踏んで進む。CP1鷹の巣一里塚、5.1km7:59。 車道を進んで峠を迂回し、米沢方面に下れるが、遠回りだし、車道でも雪が深い。旧街道は山道に入る。しばらく前までは荒れていたが、大河ドラマで整備され、通行可能になったそうだ。雪の山道をラッセルしながら進む。先頭は大変だろうな。帰りの時間の都合で、朝3人が時差スタートしていた。3人の足跡がなんとか残っている。知らない道で、標識もないのに、無事でよかった。まさに雪中行軍。軽装だからやばい。CP2桧原峠、7.6km、8:53。2.5キロに1時間かかった。 下りも慎重に。写真撮る余裕もなかったが、丸木橋で沢を渡るところが何箇所もあった。なんとか無事、山道クリア。CP3、一の畑橋、10.0km 10:04。下りは危ないところもあったので、2.4キロに1時間10分もかかった。 やっと人里に。綱木の村。もう山形県だ。この村を出たところにCP4大橋、12.7km10:34。村の中は除雪されていたが、また雪深い峠越えに。こんどは一応車道。CP5綱木峠、15.2km、11:07。雪が止んで、晴れ間が出てきた。峠の少し先で、左手遠く、山の間から米沢盆地が見渡せるところがあった。日が当って雪が光っている。 峠からの下りはなんとか走れる道になった。ここまでとても走れる状態ではなかったので、みんなはすっかり歩きモード。でも寒いし、帰りに郡山から5時間運転しなければならないので、旅がらすは走った。辰っちゃんが一緒に来た。綱木峠から田んぼや村のある盆地に下るとすぐCP6常関寺、18.0km、11:38。 川を渡り、その先で桧原湖〜米沢の国道と交差。角にラーメン屋があり、みんなここで食べるかな?と思ったがそのまま次の峠越えへ。最後の峠はあっけないほどわずかな登りでクリア。あとゴールまでは楽な道になる。 平地に下り、大きな道と細い旧道が分岐してまた合流したあたりにCP7、繰返瀧不動尊、22.7km、12:10。 人家が増えてきた道をまっすぐ進み、CP8窪田商店、24.8km、12:33。笹野千手観音堂への分岐だ。このあたり、笹野一刀彫の店が多い。CP9JR米坂線、26.7km、12:54。線路内に立ち入ったわけではなく、ちゃんと踏切を渡った。 米沢の街中に入った。左に照陽寺。関東管領がなんたらで上杉憲政の墓があるという看板に反応してしまった。関東管領の上杉氏っていうのは群馬県藤岡市の平井城が本拠地だった。そこは旅がらすの縄張りでもある。 ゴールが近づいてから、道はカクカクっと曲がる。大きな酒蔵がある。そのためではなく、最後のCPは札の辻。28.7km、13:14。ここも天地人モード。高札場が再現され、公園になっていた。 上杉神社入り口の大きな博物館では天地人博が開催中。団体客がたくさん来ていた。盆地に下りてから、雪は雨に代わっていたが、相変わらず寒い。鳥居をくぐり、上杉神社(米沢城址)に13:23ゴール。今日は29.6キロ。30キロもない行程だったが、雪の山道でたっぷり時間がかかった。 米沢市内に風呂屋がないので、あきらめてさっさと駅へ。在来線普通列車で帰ろうと思ったら半日に1本しかなく、新幹線に乗るしかない。ひどいもんだ。新幹線ができると、生活路線は全くだめになってしまう。 郡山に出て車に戻り、国道沿いに天然温泉スーパー銭湯をみつけ、やっと暖まって着替えることができた。高速道路使わずに帰り、深夜になった。 雪はたいへんだったけど、おもしろかった。
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