08年川の道フットレース 千曲川〜信濃川ステージ 252km |
2008.
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小諸11時スタートというのは、場所も時間もなんとなく気楽で、準備はぎりぎり、5月2日のラン日記の通りとなってしまった。また、ジャーニーランと違って往復や宿泊地で使う荷物などの心配もない。着のみ着のまま一気に走るので、かついで走る物は、超軽量防水ウインドブレーカー上下、ジャパン合羽(これも不要になった)タオル1本、手袋、ライト、眼鏡ケース、薬、現金、カード、地図、携帯、デジカメだけ。ゴールは健康ランドだから館内着もタオルもあるので、預ける荷物も帰りの着替えだけ。今回は故障をしないことが第一、制限タイムは54時間(48時間のところが多いのに)無理せず、でも絶対完走しようと思った。時速5キロで計算、もし順調に行ったらさくら道なみのタイム狙おう。時速6キロの通過時間も計算したが、それは忘れることにする。ゆっくりの場合のタイムを計算しておくのにはもう一つ理由が。順調な場合の目標タイムで計算すると、それより遅れたときに走り続けるのがいやになってしまう(朝まで走りたくない、とか、もうゴールして休めるはずの時間だからこれ以上走りたくないとか)何かあっても、あきらめずに粘ろう。 |
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懐古園となりの小諸グランドキャッスルホテルに10時前に着いたが、全コース参加のランナーはみんなとっくに出発した後だった。スタッフとしてウルトラけんちゃんが来ていた。久しぶりの再会。このごろ走る機会が減ってしまったという。「群馬に来てよ〜。はまこうさん知ってるでしょ」と言うと、真面目な顔と声になって「政治家ですか?」(爆)東京湾ジャーニーでいっしょだったはなちゃんも今回はスタッフ。よろしく〜。 |
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後半参加者は20人あまり、スタッフもみな顔見知りで和やかに旅が始まった。 |
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左側に緑多い公園?が広がり、看板を見たら信濃国分寺跡。新しい駅もできていた。地図を確認すると、もうすぐ継ぎ目、その先で上田バイパスと市街地方面が分かれるので要注意。その地点まで行ったら自然と市街地に向かえた。突き当たり(細い道なら正面にあるが)を左、上田駅前を通って、上田城跡に。一応地図が必要な区間だ。周囲にいた人は地図を見て走るジャーニーに慣れてないらしく、道を不安がっていた。ずっと前に行ったはずの定坊たちもここで合流、CP14(荒川河口からの通し番号)の上田城跡(18.8km)に13:06到着した。水道でボトルに水を補給し、顔を洗い、エイドでお菓子や飲み物をもらう。14時半〜15時の予定だったので貯金がたくさんできたけど後が怖い。 |
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上田城跡の近辺は遊歩道のような道で木陰が多くほっとする。すぐにまた18号に合流。町外れの市場の駐車場にA井夫人がいて、大粒のイチゴを差し入れしてくれた。道が右にカーブし、地名が「ねずみ」どんな字?と思ったらまさかの「鼠」旧い家のある宿場だった。上田から約1時間、アルプスだろうか?雪山が見えてきた。「テクノさかき」駅、JRがしなの鉄道になってからいろいろ新駅ができた。 |
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右から旧道が合流。跨線橋をわたり、「川の道」らしく千曲川沿いになる。 |
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上の写真左は坂城あたり。戸倉温泉の裏山が見えてきた。中腹にある神社(?)がよい目印。戸倉の街を過ぎると、次は屋代。店がたくさんあったので、このへんでがっつり食べることにした。すき家発見。ちょうどいい。冷房のきいた店内で、冷たいお茶たくさん飲んで牛丼。完食は無理だった。牛肉の脂が胃にもたれる。ごはんもあまり入らない。もう少し涼しくなってからのほうが食べられたかな?これ以上後だと疲れて食欲もっと落ちるかな?難しいところだ。ここで30分くらい休んでしまった。でもしばらくすると力が出てきた。正解だった。 |
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上の左の写真も篠ノ井橋からの眺望。ここから18号を離れ、左の側道に下り、長野市内をめざす。先行していたO川さんに追いついた。このあと宝山荘まで前後して進むことになる。 |
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17:45犀川(この少し下流で信濃川に合流する)を渡り、長野市街地へ。跨線橋を渡った先にしばらくぶりにコンビニがあり、牛丼から2時間近くたつので飲食物の補給に入った。ここにも一人後半参加のランナーが。 |
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暗くなる前に善光寺に着くことができた。よくて19時(巡航速度時速7キロ)という計算があったが、はじめの20キロの貯金のおかげだ。本堂の賽銭箱、CP16(56.3km)に18:36。 |
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善光寺の参道を戻り、先ほどの道の続きを進む。暗くなった。3〜4人くらいが前後して進んでいたようだ。汗でTシャツが擦れてしまったが何の対策ももってないので薬局に入りワセリンゲット。ついでに栄養ドリンクも。18号に合流したが、市街地をはずれ寂しい道になる。店が少なくなった。食欲ないがガス欠ぎみで、食べられそうな物探してはコンビニに各駅停車。17CP浅野交差点(71.6km)に21:11。ここで18号と別れ、117号を進む。交差点付近は工事中、地図では直進の感じだが、右折する。新興住宅地の上り坂でまたコンビニへ。食欲なく一度に少量しか食べられず、良くかんで少しずつ流し込もうとするが、噛んでいると気持ち悪くなる。空腹でも気持ち悪くなる。食べれそうなもの探してコンビニタイムのロスが大きい。その後人家もほとんどなくなる。村はこの道の1段上か下にある。千曲川にそってカーブが続き、明るければ景色の良い区間だ。空を見上げると、星がめちゃくちゃ多い。田舎に住んでいていつも星をみているが、今夜の星空ほどのは見たことがない。 |
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5時になりすっかり明るくなった。景色が見えたら、やはり良いところだ。青倉の村あたり、家の感じが新潟県っぽい。地元圏内から、ずいぶん遠いところまで走ってきた。 |
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川の向こうに雪の残る山々が見える。森宮野原駅入り口を通過、新潟県入り!県境の道の駅を過ぎ端を渡るとレストポイントの宝山荘だ。ここで一眠りするためには、まだ眠い時間に着きたかった。5時20分、まあまあのタイム。 |
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風呂場でまた臭い服に着替え、7時45分、宝山荘を出発。他の250キロ参加者はここでもう少し眠っていくらしい。 |
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道の左側、田んぼの中の小さな村を見おろして走る。スキー場や宿泊施設の看板が増えてきて、津南の村に入った。コンビニもあり、おにぎりやヨーグルトを補給。このあたりからだんだん開けてきて店のある村が増える。季節にはスキー民宿になるのだろうか。 |
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清津川を渡るあたりからどんどん暑さがひどくなってきた。全コースのランナーを何人か抜いてまだ快調だったが・・・次のコンビニでグレープフルーツ味のアイスを買って食べていたら、だんだん薬臭さが鼻についてきた。それをきっかけに気持ち悪くなり、あわてて胃薬を飲む。全然治らない。もう気持ち悪くてたまらず、側溝の金網で・・・吐いたらすっきりするかもしれないが、何も出ない。消化の良いものばかり選んでいたので胃が空っぽなのだ。数メートル進んでまた側溝の金網に・・・また嘔吐反射だけ。数メートル先でまた・・・その繰り返し。吐いても吐いても中身が出ず、猛烈な吐き気が続いたまま。しばらく苦しんで胃酸と胆汁出してやっとスッキリした。また走れるようになった。次のコンビニではおかゆと味噌汁にする。ちょっと補給に時間かかるがやむをえない。 |
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魚沼橋から小千谷の市街地はまだまだ遠い。山のず〜っと上を通るバイパスに向かって大きくアップダウン、また一番下までおりて登って・・坂の上からの見晴らしは良い。遠くには雪山が聳えている。コンビニで補給のためまた単独になった。少量ずつ、限られた食べ物しか受け付けないので相変わらずコンビニ各駅停車だ。 |
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おにぎり、お菓子、漬物、梅干その他いろいろな食料が並び、ビールにソフトドリンクも各種。当然ビール!といきたいところだが、胃が治らず受け付けない。塩気のあるものを少しいただきながら30分くらい休憩。具合悪いなら少し寝ていけば、と勧められたがさっさとゴールしてからゆっくり休みたい。17時45分、Wさんの大エイドを出発。ここから道は17号になった。ベイシアに17号、帰国したみたいな感じ。 |
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信濃川はさきほどまでの激流から、ゆったりした流れに姿を変えている。橋を渡ると史跡らしき公園。ここからは新興住宅地や郊外型店舗が点在する幅広い単調なバイパスを夕暮れと競り合って走る。長岡の分岐を間違わないように、暗くなる前に入りたかったのだ。数人が前後しているので、暗くなってきたら前のランナーの点滅ライトが見えて目印になった。 |
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市役所入り口を通過。また町外れとなり周辺は田んぼ、遠くの山に日が昇ってきた。4時40分ごろだ。そのあたりからは、現在地がはっきり確認できるようになった。先が見え、ペースが上がってきた。ラストスパートにはちょっと早い。つぶれないように抑えて、、時速7キロ。5時40分、中口川の橋を渡った。土手に出てからはウイニングロード、というつもりで残りの距離を考えてきた。だからもうわずか3キロだ!昼は暑くて吐き気に苦しみ、日が暮れてからは眠気に苦しんだ、でももう苦しさは終わった。ラストスパートだ。道の駅まで1キロの案内看板が出てきた。入り口の看板まできた。もうちょっと。 |
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CP24道の駅「新潟ふるさと村」243.3km、6:04。そこから信濃川の土手に上がる。やたらと元気が出た。最後までもつだろう、ガンガン行っちゃえ〜〜。サイクリングロードをぶっとばした。ただ、橋のところは土手のままか下に迂回するかわからない。犬の散歩の人に聞いたりしながら、あ〜いちいち登ったり下りたりなのか〜最後に疲れるな〜とブーブー言いながらも、必死でスパート。新幹線や高速をくぐり、そろそろ対岸にゴールの健康ランドがあるのわかるかな?建物はわからないが、対岸から声援が聞こえた。手を振っている人たちがいる。はなちゃんだ!スタッフをしている仲間達だ!あのあたりがゴールなんだ! |
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ゴールに向かうとき渡る水門も確認。橋を次々にくぐり、河口の水門が見えた!やった〜〜!海だ!日本海だ!! |
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CP25日本海岸248.6km、6:51。後4キロ近くあるが、7時半前にゴールしたい。いろんな方向の写真を取り捲ったら速攻折り返し。河口の水門を渡り、対岸を戻る。地図でサイクリングロードでも遊歩道でもどちらもOKというところはいつのまにか遊歩道に入っていた。水門を渡り、道がカーブ、そこまでは自然にわかった。(暗い時間の人はこのあたりもずいぶん苦労したらしい)未開発の草地の中の道を1本見送り、建物のある地帯の手前の大通りを右折しようとしたら、路面に直進の矢印が書かれていた。何で??と思ったが余計なこと考えるのはやめといて矢印に従った。次の大通りに右折の矢印があった。地図だとそこからしばらくは何もなく、ちょこっと建物があって、大きな建物があって、ゴール入り口の曲がり角。角にはスポーツスタジアムの「グランド」がある、と読んだ。スタッフが迎えに出てきてくれた。地図と周囲の様子が違い、わけわからないが着いて行った。デイリーの角を曲がってすぐそこがゴールと言われた。あれっ?グランドなんてないよ?あとでわかった。「グランド」ではなく「ラウンド」だった。スポーツジムの名称。ホンマ健康ランドの駐車場があり、入っていくとみんながいた。ゴールだ!7:21:48。ありがとう!そのあと開口一番「これで再来年までスパルタスロンに出られる」そう、「タイムにかかわらず200キロ以上」という項目が残る限りね。記念受験を続けよう。 |
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ビールもらってとりあえず一人祝杯。脚は全体がジンジン痛むが、マメなどはなく無事だ。風呂に入ったら眠くて溺れそうになった。昨夜のうちゴールしていたジョイナーさんと合流。仮眠したり食事したり飲んだりして後続を待ったが、肝心のときいつも寝ていてゴールの迎えがほとんどできなかった。この日のうち帰宅する予定だったが、仲間のゴールを待ち宴会するため泊まることにした。制限時間内にあんころ姫さん無事ゴール。全コース完走で疲れもみせずはしゃいでいた。折り返し走って帰る予定だったとは、怖い物知らずでびっくり。さすがにやめたけど。 |
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