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8日目
  水口宿⇒三条大橋
  50.0km

京都三条大橋ゴール!!

 

 いよいよ最終日。名残惜しい。それと、カメラが今日も不調のまま。写真アップできるしろものじゃないけど、想像する手がかりに、一応小さいのを貼り付けておこう。

夜明け前の水口宿

なまこ壁の蔵

一里塚

横田の渡し

大砂川のトンネル

酒蔵

石部宿の家

江戸時代からの薬屋の建物

薬屋、和中散本舗の看板

六地蔵一里塚跡

 今日の行程は50キロ。でも早めの時間にゴールしたいので、5:20サウナ発。コンビニは国道を逆方向とのことで、あきらめる。水口の昨日の分岐点に林口一里塚があった。少し先に造り酒屋。早朝でまだやってない、ここのも飲めない(泣)何も食べずにスタートしたので空腹だ。店もない。ガス欠対策は自販機で甘い飲み物。
 田んぼの中の道を進むと、横田川にぶつかる。ここには一里塚と横田の渡跡がある。(6.4km、6:15)国道に合流して橋を渡り、三雲の街中に入る。このあたりにコンビニがあってもいいはず、とあてにしていたが、ない!この時間だと、普通の店も開いていない。腹へった〜。空腹を辛抱しながら、古い家並みの続く風景に癒されて進むと、大砂川の橋、といっても川が橋で道はトンネル。このあたりからは天井川が特徴だ。(9.2km、6:55)1軒小さな店があって、アンパンをゲット。あー助かった。
 その後も古い家並み。でも、静かな道が一変、出勤時間で抜け道として通る車が続くようになった。7:18また蔵元発見!地酒の老舗、北島酒造だ。ここでも飲めない。車に気をつけて走っていくと、石部宿に入る。ここも旧道を思わせる古い家並みだ。(14.4km、7:46)旧街道が突き当たりになり右折するところ、左の路地を入ると芭蕉の句碑「つつじいけて その陰に干鱈さく女」がある真明寺。石部駅をすぎると、家並みが途切れる。高速に沿った道で線路近くまで戻ると、また古い家並み。しばらくで、道中薬の老舗、和中散本舗が。(18.6km、8:37)間の宿梅ノ木の本陣を兼ねていたりっぱな建物で、国指定重要文化財にもなっている。

赤い格子窓の古い家並み

街道ぞいの古い家並み

目川一里塚

草津追分道標

草津宿本陣

瀬田の唐橋

琵琶湖を望む

瀬田の唐橋

石場一里塚

逢坂の関跡の碑

 宿場でもなんでもないところにも、連子格子の古い家が軒を連ねている。旧道の雰囲気満載だ。一国とは別に、人間の歩き走れるこの道が日本橋からずーっと続いている。東海道、やってみて良かった!とつくづく思う。でも、もうすぐ終わってしまう。草津をすぎたら市街地、昔のまんまはあまり残っていない。終わってしまうのが寂しい。
 でも、現実には、腹減った。大砂川のアンパンだけだ。コンビニも牛丼屋もない。早く市街地に出て食料調達がしたい。みちなりに曲がっていくと、天井川の土手に沿った道となる。その先に目川一里塚、草津はもうすぐ。新幹線、一国を横切ると、道は草津川の土手を越える。草津宿の街並みが始まる。商店街に出た角に、中山道との追分常夜灯。(24.6km、9:42)向かい側が解体修理された草津宿本陣(24.7km、9:43)。脇本陣はお休み処になっているがきょうはお休み、使えない。
 食料調達もトイレもできないまま、市街地をすぎてしまった。でも国道との交差点にコンビニ。あー助かった。ここでしっかり食事。このあと、道は曲がりくねってはいるが、しばらくは要するに道なりでいい。以前通ったときの記憶もある。月輪、一里山、大江と住宅街を抜けていく。そこから直角に左折、右折して広い道に合流するが、それらしい道でよいので大丈夫。そして、瀬田の唐橋を渡る。(32.7km、11:15)
 京阪のふみきりを渡り、商店街を進み、中山道のうみそジャーニーのときみんなで入った食堂を今日は素通り。のうみそ湯ノ山ジャーニーのときリタイアした石山駅を通過、寺や神社の多い道をカクカク曲がりながら、大津市街へ向う。大津は関西周遊で疲れがピーク、暑くて苦労した区間だ。関西周遊では広い表通りを走ったけど、裏には東海道があったんだ。
 京阪の線路をまた越えて、大津宿に。芭蕉の句碑「旅に病んで 夢は枯れのをかけめぐる」がある義仲寺(37.7km、12:09)札の辻で大通りに出て、左に上り坂となる。車ビュンビュン、途中で右側の歩道がなくなる。左から一国が合流。でもこの先、逢坂の関は右側。道の端にへばりついて進む。のうみそジャーニーのときはみんなで左の歩道を進んで、分岐を入りそこなった。分岐の角に逢坂の関跡の碑。(41.1km、12:47)今日はちゃんと細い道に入り、大谷駅前を通過、また交通量の多い一国を行く。高速道路まで現れ、いつ来てもいやな区間。方向を間違えないように旧道に入る。またバイパスをややこしい歩道橋で渡り、山科の市街地に入っていく。

山科追分あたり

三条大橋目前、赤信号

三条大橋やじきた像

三条大橋下広場

ギョーザのミンミンの看板

 ここらでもう一度コンビニ調達、とも思ったが、つい先を急いでしまった。またあるだろうと思ったら、ほしいときに限ってない!一瞬広い道に出て看板があったけどまだ工事中。その後、遊歩道から住宅街に入り亀水に向う。しばらく店はありえない。亀水への道、あっているのか全然自身もてない。通行人にきいて、正解と判明。

 山ぞいに急な坂の細い道を登ると亀水(46.7km、13:46)。もうすぐゴールだ!坂を下りると、三条通り。残りの距離は少ないが、まだ京都の市街地ではない、山の間を通って蹴上に。
 三条通りが大きくカーブすると、京都だ!脚が動くようになってきた。ペースを上げて一気にゴールしたいくらいだったけど、ここでガス欠、脱水でぶっ倒れたらしゃれにもならない。せっかく加速度ついてきたのに、コンビニで肉まんと水分を調達。そしてラストスパート(一人旅でそんな必要ないのに)。三条大橋の交差点14:21。信号に阻まれた。さあ、ところでゴールはどこだろう?ゴールテープがあるわけない。T中さんの大会のゴール地点を聞いてくるの忘れた。とりあえず橋を渡り、やじきた像14:23。のーみそでいつもゴールテープのある一段降りたところに14:24!これを今回の旅のゴールとしよう。やったー!!さあ、例のミンミンで祝杯!

磨り減ったシューズ

 ゆっくり走ったので故障はなかった。風邪はいつのまにか治っていた。
 毎日ろくな食事もせずあれだけ走ったのに、帰って体重計に乗ると、増えてる。これは内臓が疲れてむくみが出たため。では、むくみがとれたら痩せるかな、と期待したけど、元通り。燃費よすぎて困ったな。
 今回一番ダメージ受けたのは私自身ではなく、シューズ!かわいそうに、1週間でこんなになっちゃって。

すりへったシューズ横から

 一人旅だったので、関門がないからゴールできた。佐屋路カットしたからゴールできた。大会の設定ではとてもゴールできないことを思い知らされた。でも、いい。自分の脚で東海道を旅することができた。自分で地図を作り、行程を設定し、宿泊地を探し計画を作った。スタートしてからは現実の路と地図を見比べ、旧道見落とさないように、予定した見所、行ってはじめてわかるいいところ、見落とさないように。そういう充実感がある、一人旅のすばらしさ。一方、心細さもいっぱい味わった。昔の旅人もそうだっただろう。昔は帰りもまた苦労を重ねて自分の脚で帰らなければならない。大変!そりゃ、かなわんは〜。私は新幹線。
 でも、全く一人だったらできなかった。地図入りの資料を提供してくれたパパさん、ピンチを救ってくれたshirube師匠、子連れで応援にきてくれたYukoさん、メールで応援してくれた走友たち(なかにはまだ知り合いではなかった人も)ほんとにほんとにありがとうございました!それから、携帯の画面で励ましてくれた可愛い可愛いマゴマゴの力もおおきかった(うふっ)!

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