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06甲州道歴史遠足後

 

  

 のうみそ道草ジャーニー、甲州道中後編は、10月7日〜9日、前回ゴールの大月から日本橋へ旧甲州街道をたどる。前日まで続いた雨もあがり、空はピーカン。

大月駅前に集まった参加者

大月駅の背後に岩殿山の岸壁

商店街に岩殿山登山口の看板

 11時半、各地から仲間が集合。今日は上野原までの21キロ。時間が余るな〜、ではいっぱい道草を。大月駅の裏手では、岩殿山の岸壁が呼んでいる。城跡のあったこの山、今日の天気ならきっとすばらしい展望。というわけで全員が道草コースに12:04、出発。

商店街を歩き始める

岩殿山の岸壁が正面に近づく

岩殿城趾入口の標柱

 駅前商店街を抜けて、、、線路を越えると、岩殿山は大きく眼前に迫る。登山口には城跡入口の標識。中腹は公園になっていた。

岩壁の横に遊歩道

大岩に挟まれた道

平坦な尾根道

岸壁を見ると険しい山みたいだが、遊歩道が整備され、階段をジグザグに上っていく。どんどん高度をあげ、頂上はもう少し。岩にはさまれたここはもう城跡の一角。岩の間を通り抜け、12:40、頂上に。

桂川と対岸の山々の展望

山頂で記念撮影

洞窟の中の小さな祠

 山頂からの見晴らしはすばらしい!水力発電発祥の地(東電の発電所)が眼下に一望のもと。第1CPは12:45に上から確認。へへっ。というわけで記念撮影。下りはせっかくだから別の道。蜂の巣が残っているかもしれない、熊や猪が出没するかもしれないちょっと怖い道を下る。洞窟の中の祠、えーっと、名前をメモしてこなかったら忘れてしまった。

洞窟の中から外を見る

急な山道を下る

山麓の墓地へ下りて

 洞窟を出て、けっこうな急降下。やれやれ、麓についた!お墓の中の近道をおりて、山すそを猿橋に向う。左手には中央線の車窓からいつも見ている百蔵山、扇山が違う角度で望める。

緑深い谷間にかかる猿橋

猿橋の橋桁、屋根を重ねた奇妙な形

昼食、天丼と蕎麦のセット

 ↑これが日本3大奇橋の猿橋。あとの2つは知りません。多分さり〜♪さんが知ってる。↑なんでここに屋根がついてるの?ほんとに不思議な造り。橋のたもとに、よさげな蕎麦屋があったので数名いっしょに入った。ここまでみんな一緒だったのに、残りの面々はさっさと行ってしまった。めちゃ腹がへってた旅がらすは蕎麦では足りない。天丼たのんだら蕎麦も付いてきてラッキー。もちろんビールも一杯。

昼食風景、あんころさん、たんぽぽさん、みそちゃん

街道沿いの古い家

国道を離れ静かな道に

 なかなかおいしい蕎麦だった。みなさんビールおかわりして、すっかりくつろいでいるけど、今日のコース、まだ終わりじゃないですよ。それどころか、始まったばかり。蕎麦屋を出たのは2時半近かった。あれあれ、ちっとも時間の余裕なくなっちゃった。さあ大変。
 しばらくは国道20号。歩道ガタガタで車多くて。でも古い家並みがあって街道らしい。CP3の福地八幡に14:52。ここから20号を離れ、それも近くを平行するのではなく、ひと山もふた山も越えた、全然違うところを通る静かな道。

山の見える静かな道

薄暗い石畳

山里の旧街道

 山々の眺めがいい。車はたまに通るだけ。昔の石畳も残っている。これはCP4「恋塚の旧石畳」、15:30通過。入り口には標識があったけど、藪っぽくて一人だったら見落としそう。山里のこんな道にはいるとワクワクしちゃうな。

こんもりした一里塚

わらぶき屋根の蕎麦や

2人が鳥居の横を見上げてカメラをむけている

 一里塚も残されていた。「君恋の宿」なんて温泉も。扇山ハイキングコースにあって、名前はきいていたけど。森を背にしたわらぶき屋根の古民家は、予約以外営業しないという蕎麦屋。
 さて右の写真、この2人が見上げてカメラを向けているのは何でしょう。ヒミツ、、、CP5、15:43。画像はただでは見せられません!いや、このHPの品格のためにも非公開。

古い家並みの街道

広い道と、細い上り坂の分岐

樹林の山道

 電車からも幹線道路からも離れた犬目宿。いい雰囲気が残っている。人々の生活路線、バスがこういう村々をつないで走っているのを見た。本数少ないけどね。宿場のはずれから、新しい道は右カーブ、そのまま直進が昔の道。道の右側の家々は崖の端。庭からの見晴らしはとてもよく、山の間からずーっと遠くに都会が見えていた。地元の人もどこが見えているのかは知らず「あれは八王子あたり?」と疑問詞だった。そのあとすぐ未舗装の山道になる。昔の難所「座頭ころがし」をすぎ、舗装路と合流、中央道を渡る。

石垣の上に標柱と看板

野田尻宿の看板

古い家並み、のどかな旧街道

 中央道のすぐ南の区間が1キロ。道の左、山の一部か塚かわからないような所に荻野一里塚跡の碑があった。CP6、16:19。江戸から20里、それなのに19番目の一里塚。おかしい???再び中央道を渡ると、野田尻宿。中央道のすぐ横なのに、昔ながらの雰囲気がよく残っている。高速道路の工事で壊れてしまわなくてよかった!

周辺の山々の展望

板塀や蔵のある道

大椚一里塚の説明看板

 このあとも中央道の近く、交差しながら上野原に向う。CP7長峰砦跡に16:38。山また山の重なる眺望、昔の佇まいを残す家並みは日本橋から80キロとは思えない。この点、東海道、中山道と大違い。
 CP8大椚の一里塚跡、16:56。荻野一里塚から一つ江戸に近づき、19里19番目、ほら、やはりさっきのは変?

古い家の並ぶ宿場

大きなけやき

校庭に大欅の石柱

 今日のゴールの上野原はもう近いが、一度グネグネとヘアピン繰り返し、谷間に下りる(また登らなければならないのに)下った鶴川宿もこれまたイイ。宿場のはずれには水天宮の大ケヤキ(上の中央の写真)。CP9、17:10。川をわたり、登り返して上野原の街に入る。ここで20号とも合流。今日最後のCP9は、遠くからもめだつ、びっくりするほど大きいケヤキ。小学校の敷地内に記念の石碑がたっていた。17:28。大きすぎて木が写真におさまらない。暗くなってきた。

宿泊ホテルの入口

小さな大浴場

夕食、小皿にいろいろな料理

 今夜の宿泊は「ルートイン上野原」。17:30ジャストにゴール。温泉があるとのことで、部屋風呂にははいらず、もっぱらこの「大浴場」。2〜3人しかはいれないのに「大浴場」?それに、人工温泉だって。な〜んだ。
 夕食、宴会は近くの桔梗屋で。けんちん汁食べ放題、いろいろセットの「みにみにどん」、ビールに地酒。最後にみそちゃんがワイン赤白用意してホテルに戻ったけどすっかり出来上がっていて、速攻眠ってしまいワイン飲みそこなった。

 

朝、ホテルの前でスタート準備

大きな梅の古木

樹の多い旧街道

 翌朝もピーカン。ホテルの窓から山々の眺めが良かった。スタートは8時、朝食はバイキング、ずいぶん優雅な走り旅だ。上野原の市街地を抜け、20号が左にカーブ、旧道は直進。中央道を越えて坂を下る。左側の民家に大きな梅の古木が。ここがCP1、8:14。樹齢推定800年とのこと。鬱蒼と木々の茂る大きな民家の間を下って行くと、

山の間に湖をみおろす

細い山道を進む仲間たち

街道沿いの旧家

 眼下に相模湖の西端を見下ろし、ヘアピンカーブで湖畔に下っていく。そして、最後に直進すると桂川にかかる橋。速い人たちはそのまま突進していく。でも道は湖の北側だから渡るはずはない、、、下りてきた道のすぐ脇、斜めに分岐があった。坂を登り、20号に合流するが、ここでちょっと探検。五街道として整備される前の古道のなごりがあるからと、みそちゃん先頭に細い道に。CP2の関野本陣跡はパスして、線路の南側をうねうねと進んだ。山道になったり、新興住宅地の道になったり、かなりの区間、国道を避けることができた。
 藤野駅前を通過、2キロくらい進むと、吉野宿。ここも宿場の雰囲気が残る。写真は資料館。見ごたえある資料が集められているそうだが、今日はパス(まだ開いていない)。資料館の向かいがCP3の吉野本陣跡、9:19。説明板に、明治29年の火事で消失する前の木造5階建て、お城のような本陣の写真があった。

楽しそうに走る4人

向こうの山々の展望

左吉野宿、右与瀬宿の道標

 吉野宿と与瀬宿の間は20号より山側の道。山村をぬけ、見晴らしのよい畑の間を通り、だんだん山の中に。舗装もとぎれ、

見晴らしの良い山道

崖の下の急流。これを渡る

旧家と小原宿本陣祭りの幟

 山道になってきた。そして、、、そこらの普通の山道でもめったにない、急流渡りが現れた。橋がない!マジで?水量が多く、岩伝いにも渡れない。ワ〜ン、どうしましょ。まず、みそちゃんが身軽にポーンと対岸の岩に向って飛んだ。成功!でも、岩がすべるかもしれないし、転がるかもしれない。ビビりながらも順に飛び越えていった。でも、濡れるのをいとわなければ、流される深さではない。脚の短い旅がらすには飛び越えるのは無理なので水中に入って渡った。靴をぬらさないため脱いで渡った人も。やってしまえば、おもしろかった!
 相模湖駅前でみそちゃんの息子と、トランスエゾを一部走った同級生が合流。中学3年の少年たちだ。CP4の石碑群を10:19通過、大垂水峠方向にしばらく行くと、小原宿。ここはまた旧街道の雰囲気満載。本陣祭りの幟も、より雰囲気を出している。大名行列をやるそうだ。

のどかな小原宿

本陣のりっぱな門の前で集合写真

立派な本陣屋敷

 この宿場には昔の家並みが当たり前のように並んでいる。そして、りっぱな本陣が。これは入らなければ。門をくぐると、きれいに整備された庭の奥にりっぱな屋敷。中は無料で見学できる。

暗い屋根裏に農機具が展示

1階に下りる急な階段

梯子に「あぶのうござる。ここは上れませぬ」の貼り紙

 窓の無い2階(屋根裏部屋)には、暗い中、農具が展示されていた。上り下りはめちゃくちゃ急な階段。そしてまだ上の階があって、行ってみようとしたら、こんな張り紙。次は1階を見学。
 1階の部屋はどれもりっぱ。

畳敷きの昔のトイレ

昔の男性トイレ「殿様でない人は使用できません」の貼り紙

竹林の庭

  昔のトイレもあった。立入禁止と書いてない、では入ってしまおうか。隣を見たら、「殿様でない人は使用できません」と。 
 座敷から見る庭がまた美しい。駕籠やお宝の展示が。

高尾山道の石柱

本陣の座敷に展示された駕籠

峠に向かう分岐、美女谷温泉入口の看板

 本陣を出て宿場のはずれまで行くと新しい資料館があったのでそちらも見学。旧道の詳しい地図があり、役立った。今でも通れるだろうとのことで、また探検隊。でも、中央道橋げた補強工事のところで行き止まり、通れない。あきらめて引き返し、通行可能な道で小仏峠へ。20号とわかれ、美女谷温泉のほうに入っていく。途中から地図のルートとはずれ、標識を優先して進む。(線路の西側を通り、美女谷温泉のすぐそばまで行く道)
 そして、山道を小仏峠に登る。峠の道標がCP5、12:12。

樹林のかこまれた峠からの展望

峠から東京の市街地が

峠の下の山里の道

 小仏峠から相模湖側を振り返ると、晴れた空に富士山が。ちゃんと見えたのに、左の写真、写ってない!
 峠へ登る道、コーチャンのうわさをしていた。「また砂漠に行くんだって」「サハラ?」「いや、ゴビ」ふ〜ん。そして峠の反対側に我々が見たものは、、、眼下に広がる東京砂漠〜。甲州街道、ここまでずーっと山がお友達、昔の雰囲気、自然の息吹たっぷりで、とても楽しい道だったのに、これからは砂漠の横断。あ〜あ(ため息)
 でもまだしばらくは山の中。下りの山道、少年たちはジグザグカーブを近道して、獣道のようなところを飛ぶように下りていった。でも、しまいにはザザーッ、ドッシーン。ほらほら、人の道をはずれると、転落するのだよ。
 山道が終わってからもしずかな山里。楽しみにしていたするさし豆腐はお休み、残念。

「こんなことはゆるさん!」圏央道反対同盟の看板

駒木野の関所跡

住宅街に残る旧道

 東京とは思えないような豊かな自然も、圏央道で今後どんどん壊されてしまう。「子どもたちに高尾の自然を残そう」あちこちに、反対同盟の看板が。
 CP6小仏関所13:02。少し先で、大垂水峠を越えてきた20号とぶつかり、高尾駅前へ。このへんは国道でもりっぱな銀杏並木が続き、いい感じ。歩道もしっかりしている。そして、ときどき旧道が残っており、車の音もなく別世界のように静かな道。

さぬき手打ちうどんの店

昼食、わかめうどんとかき揚丼

千人同心屋敷跡の石碑

 小仏峠に登り始めるまでは全員いっしょだったのに、いつのまにかバラバラになっていた。昼食をこの店に入ったのは7人。さぬきうどんと半丼セット、なかなか良かった。
 八王子の市街地に入る。一本裏の住宅街に旧道が残る区間は静かでいい。CP7、千人同心屋敷跡の碑、14:32。この後、直行組と道草組に分かれる。

青空バックに時の鐘

赤い屋根の地蔵堂

下り坂の旧道を走るあんころ姫

 あんころ姫と旅がらすは道草組。姫さんのペースがグングン上がる。まず、時の鐘まで往復0.8kmの寄り道。追いつこうとがんばったらCP8、永福神社の一里塚跡で頼さんたちといっしょに。15:02。それからしばらくは国道でおもしろくないからと、飛ばした飛ばした。日野の駅前、旧道は線路で分断。ガードをくぐって反対側の道を戻って行くとCP9、坂下地蔵。15:44。ここまで来たら、線路の向こうのさっきの道とつながっていた様子がわかった。

モノレールの下の一里塚

住宅地の旧道

古民家柳沢家

 また一生懸命走って、万願寺一里塚に寄り道。多摩モノレールができ、住宅開発が進んでいる。多摩川の橋の袂にCP10、日野渡船場跡、16:12。ここでまた頼さん、まつぼっくりさん、T内さんらと合流したけど、橋をわたった後の道さがしでバラバラに。ほんの少しの区間だけ旧道があり、あとはまたずっと20号。谷保で道草コースに入る。突然、竹藪や雑木林の昔ながらの田舎道。

鬱蒼と茂る森

 坂を下りると古民家旧柳沢家住宅。屋号を「たくあん屋」というそうだ。坂の上はうっそうとした森になっている。この一帯が谷保の城山。
 住宅地をぬけて20号に。両側には広い庭のある古い屋敷が目立つ。少し先、右側が谷保天神。CP11は境内のどこかにある( )牛。本殿入り口に見つけた。(座)牛だった。17:08。
 もう今日のゴール府中は近い。分岐した旧道に入り、CP12高安寺17:37。高札場跡をすぎると大国魂神社のケヤキ並木と交差。

谷保天神境内

  左折し、駅前商店街を通り、コンチネンタルホテルへ。最後にホテルがなかなか見つからず、18時ぎりぎり。明日仕事の旅がらすはここで打ち切り、ビールも飲まずに帰宅した。

 

 みんなといっしょに3日目を走れなかった旅がらす。地図はあるし、宿直明けで昼前から自由、せっかくだから残りをひとりで走ることに。コースを確認すると、新宿〜日本橋は何度も通った道。なので省略し、逆向きに新宿から、道草ポイントに全部寄って府中にゴールすることにした。

墓地をバックにした時の鐘

天竜寺山門

 新宿南口、明治通りに面してビルにはさまれ天竜寺の山門がある。入ると中は以外と広々し、墓地が新宿御苑のほうまで続いている。ここの「追い出しの鐘」がCP8。
 江戸時代の「時の鐘」だが、江戸城に登城する武家が遅刻しないよう普通より30分早くたたいたそうだ。また、いつまでも遊んでいないようにとの合図で「追い出しの鐘」と呼ばれた。
 今もたたけば青少年やチョイ悪おやじにいいのにね。11:15、ここをスタート。

交通量の多い新宿南口

熊野神社本殿

ビル1階の「十二社天然温泉」の看板

 今日はこんな砂漠↑を走らなければならない。でもオアシスがたくさんあるだろう。いきなり道草コース、中央公園をぬけ熊野神社へ。うん、さっそく緑が多い。神社を出ると、大通りの向かいに元祖都内の日帰り温泉。今も健在の様子だ。

初台の緑道

ビルの谷間の地蔵

玉川上水緑道

 20号に戻るとすぐ初台。地図で1本下に線が引いてあるので入ってみると、気持ちの良い緑道が1キロ近く。終わると幡ヶ谷の商店街。京王線は駅間が1キロ弱しかないので、ちょっと走れば次の駅。どんどん進んでいる気分でうれしい。と、もう笹塚交差点。地図を裏返すと切れ目ぎりぎりにCP7。しまった、通り越したか、笹塚駅まで来ているように勘違い。この交差点でいいとわかったものの、今度は地図を細かく見すぎ、京王線の真下を探し回る。なんのことはない、コース沿い、角からちょっと手前に「牛窪地蔵尊、道供養碑」があった。なんで目にはいらなかったんだろう。12:05発見。
 代田橋、明大前、下高井戸と、上に高速道路の走る20号を行く。ここから右に玉川上水緑道に入る。オアシスだ。

高速下に一里塚の説明板

ケヤキ並木の国道

千歳烏山商店街

 上北沢で緑道が終わって20号に戻ると、CP6、日本橋から四里目の一里塚説明板。12:44。一里塚は高速道路の下あたりにあったとか。ここからうっとおしい高速道路は右にそれ、空がひらけ、ケヤキの大木の並木道に。八幡山駅の先で旧道は左に分岐、ほっとする。
 千歳烏山駅入り口、交番のある交差点付近がCP5、「大橋場の跡」のはず、でもいくらさがしても見つからない。交番から不審者と思われそうなのであきらめて道草コース、右の商店街に入る。

「不許蕎麦」の石柱

家の屋根ごしに見える大きなイチョウ

鬱蒼と緑の深い庭のある家が続く

 20号、中央高速を越えると寺町。緑の多いきれいな庭のある寺が並ぶ。その一つ称往院が道草ポイント。門前に「蕎麦禁止」の石柱が建つ。アレルギーではない。境内にあった道光庵の庵主が参拝人にふるまった蕎麦がおいしく、評判になりすぎて、お参りより蕎麦が目当て、庵主もお勤

めより蕎麦うち、蕎麦屋じゃないんだからとこの石柱が建ったとのいわれ。13:35。
 烏山商店街に戻り、もう一度CP5を探し、結局あきらめ、先に進む。仙川で旧道区間が終わり20号に合流。つつじヶ丘の手前にCP4、「金子のイチョウ」14:13。民家の裏手に行けばもっとよく見えるかなと回り込んでみてきた。
 そのすぐ先、深大寺へ向う道草コースに入る。中央道を越えると、突然田舎の雰囲気。右手から「コケコッコー〜」はい?コケココ〜ですか。びっくり!ここはトウキョーですよ、今は午後ですよ。 

深大寺参道の並木道

竹やぶや木立の中の茶屋

深大寺本坊の門

 鬱蒼と大木の茂る青渭神社に突き当たり左折、次の角が深大寺参道の入り口。200メートルほど進むと、京都か鎌倉か、という雰囲気に。蕎麦屋、土産屋、茶屋が並ぶ。ここまで昼食を我慢してきた。14:43、腹へった〜。でもまずは門をくぐり境内へ。

古い寺院、元三大師堂

赤い橋のかかる池

「あめや」の看板のある古い茶屋

鐘楼、本堂、元三大師堂、奥の院などが緑の中に立ち並ぶ。横の乾門を出て、門前町を端から散歩。赤い橋のかかる池をながめながら縁台で蕎麦などを食べられる。いろいろ食べてみたくて、1軒で蕎麦饅頭、次の店で深大寺ビール、一通り眺めて引き返し、

蕎麦すいとんの椀と蕎麦パン

蕎麦畑の白い花

湿地に伸びる木道

蕎麦すいとん冷やしに決めた。そばパンも持ち帰り用に購入。もう15:35。そろそろ進もう、と思ったが、参道を戻ると、神代植物公園水生植物園入場無料を発見。よさそうなところだし、でもわざわざこのために東京にはこないし、と時間がおしてきているが入ってみた。なんと、丘の上には蕎麦畑!中腹は森、園内一帯は深大寺城跡だった。谷間の湿地帯には木道、この季節は何も無いが雰囲気はいい。石神井公園の三宝池と似ている。公園を出たのが15:55。

大木の茂る小さな神社

万年塀とビルをバックに寺の赤門

近藤勇の坐像

 甲州道に戻る途中、ちょっと迂回して虎狛神社に。境内には大木が茂り指定保存樹がたくさんあってプレートがついている。道草CPは「クロマツ」だが、見つけられなかった。
 京王線の駅では、布田まで来ている。調布駅入り口の手前にCP3蓮慶寺赤門。16:18。調布の旧道を進み、中央道が交差する手前に、新選組ゆかりの西光寺、入り口横に近藤勇の坐像が。

スタジアムをバックに「東京オリンピックマラソン折り返し点」

夕日の道をトラクターが走る

一里塚の石碑と看板

中央道をくぐってから500メートルくらい進み、細い道を右折し、20号に出ると、そこが東京オリンピックマラソン折り返し地点。以前、こちら側をスタート・ゴール、国立競技場を折り返しにしてフルマラソンをやったことがある。スタジアムができすっかり様子が変わっていてびっくり。
 次の広い道で街道に戻ると、ちょうど品川街道との分岐点。コースは品川街道の方。両側に畑が増え、道をトラクターが走っていて、のどか。CP2品川一里塚、17:05。東府中駅の踏み切りを渡り、コースは街道を左折し、競馬場方向へ。なぜだろう?と思ったら、茅葺屋根の古民家や、竹やぶのあるよさげなところに。でももう夕暮れ。

暗い森の中の小道

競馬場正門に金の馬の像

大国魂神社の赤い社

こんな暗い道、女性の一人歩きはやめましょう。歩きませんから大丈夫。府中競馬場正門は京王線の駅から屋根つき、直通でつながっている。門の横には金の馬の像が。暗くなってきたので急いで大国魂神社へ。CP1。17:24、なんとか写真に収めることができた。

商店街のライトに照らされたケヤキ並木

 参道のケヤキ並木を通って賑やかな府中駅前に。駅の北側すぐ、グリーンプラザの中の伴茶夢(ばんちゃむ)がゴール。店長の「インディアン」さん、こんばんは〜!!おひさしぶり〜!!

 縄文の湯という温泉があったので入って帰ろうと思ったら、なんと2800円もする、や〜めた。
 東京砂漠なんかもう走りたくないと思っていたけど、見所多くてなかなか面白かった。

「インディアン」が出迎える伴茶夢にゴール

 

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